最近テレビ観戦記ばかり書いている。RAWとSmackdown!の間のドラフトで、テレビに出てくるのは主流ところばかりになってしまったので、「困ったちゃん」に出せるようなレスラー(スーパースター)がなかなかテレビに出てこなくなってしまったのだ。そこで守備範囲を主力にも広げて言いたいこと言おうということにした。そうなると当然、最初に登場するのはJohn Cenaですな(笑)
これまでも何度か観戦記で彼には苦言を呈しているし、TBAさんのブログのコメントにもかなり辛らつなことを書いてきた。今後もCenaはRAWのショーに出てくるし、その度に何か悪いことを書くことになりそうだが、ここで私が彼の何が気に入らないのかを表明しておきたい。彼の問題点は、「レスリングが下手」ということにつきる。WWEのスーパースターにはいろいろなキャラクタがあって、必ずしもレスリングが強ければよいわけではない。おそらく
- レスリングの強さ、上手さ
- 喋りを含めたパフォーマンス
- 顔(すごいハンサム、美人から怖い顔まで)
- 体(筋肉マンや超デブなど)
- ギミック
などいろいろな要素があって、その総合評価でレスラーの地位が決まっているのであろう。例えばKurt Angleはすべてを兼ね備えていると思う。ちょっと背が低いがアマレスの選手らしい体型をしている。レスリング技術はピカ一。もともと童顔だが、頭を剃ってから強烈な顔になった。さらに喋りもできるし、ヒールでもベビーでも大馬鹿でもなんでもできる。UndertakerはDeadmanとしてのギミックが強烈である。レスリングはどちらかというと突っ立っているばかりで上手いとは言えないが、並外れた長身でそれをカバーしている。
では、Cenaはどうか?喋りとパフォーマンスはいい。しかしどちらかというと「悪ガキ」というキャラクターなので、ベビーのチャンピオンに食ってかかるヒールが向いている。トップに立って、ベビーフェースであのキャラはない。またバミューダのような中途半端なGパンも格好よいとは言えない。足が短いのか、太ももが細いのを隠しているのだろうか?まあ、そんなことよりも、とにかく素人目から見ても分かるくらいレスリングが下手なのである。例えばアームホイップという投げ技がある。相手の脇に腕を入れて、ひっくり返す技である。これは技の攻防を組み立てる基本的な技なので、多くのレスラーが使いこなしている。ところがCenaの場合、アームホイップで相手をひっくり返して投げるときに、なぜか自分も飛び上がって、さらに尻もちをついてしまうのである。これが非常に格好わるい。また、サイドスープレックスのように相手を持ち上げたかと思うと、投げる途中で急に体勢を入れ替えて真横に落とすような技も出す。フィニッシュのFUにしても、あれはもともとLesnerのF5という技のパロディなのだが、Lesnerのように後に投げるのではなく、真横にボトッと落とすのである。おかげで技に迫力がなく、必殺技としては説得力がない。
Cenaの動きを見ていると、決定的に欠けているのは「体のバネ」とか「しなやかさ」であると想像できる。だから投げ技のときに足がリングに踏ん張れないのであろう。彼はボディビル出身で、アマレスの経験がなかったわけだから、ブリッジの練習などしたことがないのだろう。
原因はともあれ彼は若いし、テレビに出ながらでもトレーニングを積んでそのうち上手くなっていくだろうと思っていたら、いつの間にやらプッシュが始まってあれよあれよと出世して、なんとWWEチャンプつまりSmackdown!のトップになってしまった。まあ、Bad Bad Manという映画に出たので、そのプッシュもあるのだが。WWEは選手の試合を厳しくチェックして、すぐにダメ出しされているという。例えばKenzo Suzukiの場合、足の動きが悪いという理由でデビューが遅れたそうである。例えば相手と組み合って押し合う際に、相手が右足を出したら左足を引くのが基本らしい。これができないとレスリングがぎこちないものに見えてしまうので、Kenzoはこれができるまでテレビに出してもらえなかったらしい。これを考えると、なぜCenaがプッシュされたのかよく分からない。
彼はレスリングの拙さをパフォーマンスでカバーしているのだが、それもワンパターンなのでそのうちに飽きられてしまうだろう。するとあの下手なレスリングワークではテレビ試合をするのはきついのではないか?WWEも映画の宣伝用のプッシュが終わったところで、CenaをRAWに移籍させた。そこではHHHやBatistaよりは格下の、ChristianやJerichoとの抗争に組み入れられてしまった。まあ、当然と言えば当然なのだが、WWEタイトルの価値もWorld Heavyよりも下になってしまった。いずれ誰かがどちらかのタイトルを持ってSmackdown!に移籍すると思っていたら、Smackdown!の方でタイトルを新設することになったようだ。ということはいずれRAWでWWEとWHを統合することになるのだろうか。
VengenceではChristian、JerichoとTriple Threatで対戦することになったが、二人とも試合巧者なので、Cenaにとってはかなり厳しい試合になりそうだ。本心を言うと、彼の喋りやパフォーマンスを活かすためにも、もうちょっとレスリングワークを身に付けてほしい。そのためにはVengenceでは負けて、さらにHeatくらいまで下がって誰かにみっちりと仕込んでもらうとよい。しかし今は人気も地位も高いので、ここまで下がるだけでかなり時間がかかってしまいそうなのだが。
たいへん興味深く読ませていただきました。
Cenaそんなに嫌いじゃない自分が見ても今のCenaは立場が凄い微妙ですね。
歓声も上がるけどブーイングも必ず耳に入る、みたいな。
個人的にCenaはエンターテイメント色の強いRAW向きだと思うんで
なんとか今回の移籍をプラスにして欲しい所です。
今の所、王者だったCenaの移籍は驚かされましたが、CenaそのものはRAWに来てから
たいしたことしてませんからねぇ。
Vengence以降も最近低迷してるタッグ戦線方面に行くなりして
一歩一歩なにかしら前に進んで欲しいものです。
せっかくここまで来たんだから。
Smackdown!のタイトル問題はVengenceをJerichoに勝たせて移籍させ
次回特番で統一王座トーナメントをUndertakerやBenoit、JBL辺りと行えば
いろいろと円く収まるんじゃないかと、こっそり期待してます。
当然勝者はJerichoで、統一王者再びを。
投稿情報: キッド | 2005-06-25 07:20
キッドさん、コメントどうも。
RAWは今のままだと、第一線がHHH、Batista、Kurt Angle、HBKでその下のクラスがCena、Christian、Chris Jerichoという序列になりそう。WM前のAngleとの試合では実力差がモロに出たので、トップ処のHHHらと試合を組むのは無理でしょう。しばらくはChristianらとやるのが順当でしょう。ただ、WWEタイトルはどうにかしないと、このベルトとひいてはSmackdown!の格が下がってしまいます。
だから、VengenceでJerichoかChristianがベルト取ってすぐにSD!に移籍というのが順当なところだろうと思っていたのです。しかしSD!の6人で王者を決めるというので先が読めなくなってきましたね。
あと問題は日程で、26日にSmackdown!の収録(San Jose)と Vengence(Las Vegas)があって、27日にRAWがある。しかも放送日はVengence、RAW、Smackdown!の順。VengenceとRAWに出ていた選手が今週Smackdown!に移籍するのは不可能。ということは今回はVengenceに出ない選手(例えばRic Flair、Hurricane、Rosey、Trish)しか移動できない。さらに当初の予定では、今週はどちらも二人選んでドラフトが終わるということなので、Jerichoの移動はなさそうなのです。まあ、その後のGM同士の交渉という余地はあるけど。
「CenaがタイトルごとSmackdown!に戻される」という説があったけど、とりあえずそれはなさそうですね。RAWでHeavyweightとWWEの両タイトルを統一する時までベルトを持っていられるかどうかが鍵でしょうか。
投稿情報: Jabroni | 2005-06-26 01:16
公式サイトだと、
26日 Raw組Vengeance@ラスヴェガス SD!組 ハウスショー@サンホセ
27日 Raw&SD!Supershow@アナハイム
という予定で、Vengeance放送の翌日にRAW放送&SD!収録という順序のようですよ。
自分の妄想では、(多分シナが)WWEベルトを持ったまま、SD!に返品……で、SD!新王座とWWE王座の統一戦かな……と考えています。
投稿情報: paulie | 2005-06-26 01:41
すみません、間違えました。今日のSan Joseはハウスショーでした。
Undertakerがハンデマッチ(当初はCenaが予定されていた)で、JBL&Orlando Jordanに勝ちました。
投稿情報: Jabroni | 2005-06-26 16:42
> また、サイドスープレックスのように相手を持ち上げたかと思うと、投げる途中で急に体勢を入れ替えて真横に落とすような技も出す。
これを書いたときははっきり思い出せなかったのだけど、Vengenceで使っていました。相手はJerichoかChristianか忘れたけど。バックドロップのように相手を後から捕まえて持ち上げます。頭上まで持ち上げ、ふつうなら後に投げるところを、急にクルッと相手の体を回して前に落とすのです。
技の名前が分からないのですが、バックドロップよりも威力があるようにも見えないし、格好がいいわけでもない。やはり「そり投げ」ができないというところに問題があるのでしょう。
WWEにはいろいろなキャラクタがいて、全体として幅ができているのは理解しているのです。JabroniにとってはAngle、Jericho、Benoitが好きなレスラーで、Cenaはヒールという構図でも構いません。いまさら一からやり直せと言えない地位にいることですし。ただ、彼のように基本ができていないで無理な投げを打っていると、いつか腰を痛めてしまうような気がします。たとえ嫌いなレスラーでも、怪我をするというのは見ていて辛いものがあります。
投稿情報: Jabroni | 2005-06-27 20:21