先週もまた負けて、49ersは0-4のまま。朗報と言えば、開幕から3試合で連続してでていた深刻な怪我人がいなかったということくらい。
NFLは1年に16試合あるので、4試合ごとに「シーズンのクオーター」という考え方がある。そのため今シーズンの1Qを評価してみようという記事がある。最初に評価から。
- オフェンス D-
- ディフェンス B-
- スペシャルチーム A-
- コーチ B
まあ、当然だろう。
まずはD-評価、問題のオフェンスから。
統計を見ると、
- 1試合あたりの得点: 16.5 (リーグ26位)
- 1試合あたりのヤード: 298 (25位)
- 1プレイあたりのヤード: 4.7 (26位)
- サードダウンコンバート率: 30% (30位)
- レッドゾーン得点率: 38.5% (28位)
オフシーズンプログラム、キャンプ、そしてプレシーズン3戦目では、QB Brian HoyerはKyle Shanahanのオフェンスに合うと見られていた。しかし開幕すると、Hoyerは全くダメで、リーグでも有力なディフェンスのチームを4連敗に導いてしまった。49ersは1、2、4戦目ではタッチダウンを上げることができなかった。Rams戦では39点をとったが、これは例外と言える。さらに、オフェンスはターンオーバーが多く、さらに非常に悪いポジションでボールを奪われるため、それが失点に繋がっている。
Shanahanのオフェンスはランプレイでは1回あたり4.4ヤード進んでおり、リーグで10位につけているので、問題はない。そのため相手はRB Carlos Hydeをマークして、Hoyerにパスを投げさればよい。なにしろ49ersのレシーバーがなかなかオープンにならないので、Hoyerはなかなかいいパスが投げられず、成功率は50%を切っている。ここまで4試合で、Hoyerはリーグで下から3番目のレーティング(67.9)である。
次にB-のディフェンス。
統計は。
- 1試合あたりの失点: 23.5(24位)
- 1試合あたりのヤード: 346 (19位)
- 1プレイあたりのヤード: 4.9 (8位)
- サードダウンコンバート率: 46.7% (26位)
- レッドゾーンでの失点率: 47% (12位)
ディフェンスはかなり良くなっている。もしもオフェンスがもう少しドライブを維持したり、ターンオーバーを防げば、49ersのディフェンスはもっと良く見えているはずだ。1プレイごとのプレイではリーグ8位になっているが、昨シーズンは28位だった。特にランプレイに対しては昨年よりも格段によくなっている。
DC Robert Salehは、パスラッシュ、サードダウンでのプレイ、ターンオーバーではいい成績をあげている。しかしサック9個はリーグでも下から4位である。しかもそのうち6個は先週のCardinals戦であげたものだった。Rams戦とPanthers戦ではサックを奪うことができなかった。
ドラフト1巡指名のArik Armstead、DeForest Bucker、Solomon ThomasがいるDLは、リーグでも最悪のOLを持つCardinalsとSeahawksに対してはいいプレイをした。しかし、RamsとPanthersには良くなかった。
SではJimmie WardとEric Reidが怪我して大変なことになったが、それでも復帰したWardとJaquiski Tarttでなんとかまかなっている。TarttはFSとSSの両方のポジションをこなしている。Eric Reidはもう1週休むことになりそうだ。CBは改善の余地がある。もっとパスラッシュが強力になれば、これも果たせるだろう。今のところ、Rashard Robinsonは新人だった昨年からあまり多くの上積みがない。Dontae JohnsonはLarry Fitzgerald相手に何度かパス阻止を見せたが、スピードのあるWRは苦手にしている。NCB K'Waun WilliamsはスロットCBとしていい動きをしているため、3年の契約延長を勝ち取った。
ディフェンスが復活するには、まずLB Reuben Fosterが復帰すること。そしてオフェンスが悪いポジションでのターンオーバーを奪われなくすることが必須である。今年49ersのディフェンスは、オフェンスがターンオーバーされた6回で、すbて失点している。
次はA-評価のスペシャルチーム。スタッツを見て見ると、
- FGの回数: 11 (1位)
- FGの成功率 100% (1位)
- エクストラポイント(PAT)の成功率87.5% (28位)
- 1パントあたりのヤード: 48.3(3位)
- 1パントあたりの相手のリターンヤード: 1.7(2位)
- 1パントあたりのリターンヤード: 9.9(8位)
これは完璧にA評価をあげられる。Rams戦でK Robbie GouldがPATを外したため、2点差を追い上げられなかったことのが残念である。Gouldは11回のFGをすべて成功させている。パントユニットはほぼ完璧だ。P Bradley Pinionはここにくるまで3年かかったが、ドラフト5巡で指名した価値があった。Pinionは平均パント距離でもリーグ3位であり、ここまで連敗しながらも接戦を作ってきた要因になっている。またキックオフでもタッチバックを70%の確率をあげている。Pinionのパントが成功するのは、パントカバーのチームがよいこともある。相手はここまで平均で1.7ヤードしかリターンできていないが、これはリーグでも2位である。
RS Trent TaylorはここまでPRでとてもよい成績をあげている。STコーディネーターのRichard Hightowerはリーグでもトップクラスのスペシャルチームを指揮している。
最後にB評価のコーチ。
まずHC Kyle Shanahanは戦略家と見られているが、いつも厳密な指揮に固執しているように見える。所詮でフォースダウンを決めた時は失敗したし、レッドゾーンでのプレイコールにも疑問が残る。ここまで0-4という成績の多くはShanahanに責任があることは否定できない。
しかしそれでも去年までいたAtlanta Falconsにないものが49ersにある。49ersはランでもサイドラインに広げられるため、これがパスオフェンスにも多様性を与える。さらに試合の中で修正していく能力は過去のHCよりはありそうだ。選手たちは、Shanahanがビデオを見ながら指導する時の教育能力は優れていると認めている。今の49ersオフェンスの問題点はペナルティであろう。ここまで毎試合10回の反則を犯しており、これはリーグで最低である。
DC Robert Salehは昨年低迷したチームにあらたに4-3という新しいシステムを導入したが、非常にうまくやっている。あとは作戦面よりも、基本動作の確認が課題になる。Seahawks流のディフェンスを導入するという計画は、今のところ成功しているように見える。
ルーキーのDE Solomon ThomasがPEPSI Rookie of the Weekにノミネートされた。なかなかいい話題がない49ersの中で、これは嬉しいニュース。できたら投票してあげてください。
ニュースソース
詳細情報ありがとうございます。わかりやすいですね。
Rams相手に崩壊したかに見えるディフェンスですが、RamsのオフェンスはPatsを抑えて堂々の1位ですからね あれはRamsのオフェンスがすごかったと称えるべきで決して悲観すべきではないかと思います。
オフェンスはたしかにランだけみると悪くはないのですが、昨年あれだけひどかったにもかかわらず 実はランフォエンスは4位なんですよね。パスが32位なのでトータルで31位でしたが、Hydeは相変わらずいい。
OLとTEがもう少しがんばってくれないと、Hoyerをカバーするのは大変です。
投稿情報: sweetseason | 2017/10/03 20:49
OLはどうなんでしょうねTOMLINSONをLGにして以来変更しないのは何かあるんでしょうかね?
GILLIAMやMAGNUSONを使わない理由があるんでしょうか
GILLIAMはGでつかえないんですかね
レシーバーは来年FAがDRAFTでどうにかしないと
RISE・TO・VDに続くエーレシーバーが欲しいです
投稿情報: red hood | 2017/10/04 05:42
確かにPinionはここまで良い仕事をしています。この調子を維持してほしいですね。同地区にはリーグトップのPであるHekkerがいますが、ゆくゆくは彼に対抗できる選手になってほしい。
sweetseasonさんのコメントに関して言えば、昨年31位だった49ersを抑えて堂々の最下位だったRamsのオフェンスが現時点で5位(得点では1位)というのも、新HCを迎えたチーム同士中々皮肉な結果ではありますね。
投稿情報: rasokoke | 2017/10/04 06:54
Ramsは昨年オフェンスが32位、ディフェンスが9位ですからね。
フランチャイズQBがいるしオフェンスを強化するだけでしたからね。今シーズン花開いてよかったです。
49ersはオフェンス31位、ディフェンス32位で、先にディフェンスから手をつけただけのことですよ。
オフェンスは今シーズンオフにFAかDraftでQBを確保してからの着手ですから今シーズンのオフェンスにケチをつけるのは筋違いですよ。
投稿情報: sweetseason | 2017/10/04 17:06
黄金郷です
OLは先発の5人以外に、Zane Beadles、Erik Magnuson、Garry Gilliamの3人しかいません。GilliamはTの控えで、BeadlesとMagnusonがGの控えです。もっとも控えの選手は怪我人が出たらどのポジションでも出る覚悟でしょう。
もちろん選手個人の力量もありますが、OLは5人の連携も大切です。1人が調子悪い時も交代させるのは難しいようです。
投稿情報: 黄金郷 | 2017/10/04 20:26
本当に弱くて、ここ数年メチャクチャ頭にきてます!
今年も監督はクビでしょう!
いったい何年連続でクビになれば気が済むんですかね!?
ハーボーもう一回つれてこいよ!
そしてキャパニック、テメエは永久追放じゃあああああ!!!!!
投稿情報: KENNY | 2017/10/08 00:53