「妄想シリーズ」第2弾はフリーエージェント(第3弾はたぶんない)。今月6日に書いた記事で、過去2年間でJohn LynchがやったFA選手を調べたところ、ひどい成績だった。今年こそは成功してもらいたい。というよりも3年連続でヘマしたらLynch自身のクビが危なくなるぞ。
再確認の意味で2019年シーズンの補強ポイントをあげると、エッジラッシャー、WR、DBの3つになる。
選手年俸にどれくらいの金が使えるのか(いわゆるサラリーキャップ)は、実はまだ決まっていない。これにはまず、NFLがリーグとしての収益を計算して、そのうちのある一定割合を選手の年俸として、それを32チームで割る。収益が確定していないのでまだ各チームに割り当てられるサラリーキャップは分からない。
予想記事はいくつもあるのだが、1チームあたり$191ミリオンという記事もあれば、$187ミリオンくらいというのもある。その$187ミリオンと予想する記事によると、49ersには去年からのキャリーオーバーがあるため、$223ミリオンくらい持っていて、そのうち2019年のFAに使えるのは$66.3ミリオンになるのではないかとのこと。
これはまだ不確定要素がある。もしも49ersが予想通りWR Pierre GarçonやNT Earl Mitchellをカットすればもっと増えるかも知れない。
金額的なところは49ersとFA選手のエージェントの交渉に合わせるとして、具体的に49ersが補強できそうなのはどんな選手なのか?
WR
HC Kyle Shanahanの好みは、身体能力とスピードがあるWRである。Shanahanはあまりサイズ(身長)には拘らないようだ。WRでの最大の注目はAntonio Brown (Steelers)なのだが、Brownの獲得はトレードになるのでFAではない。
FAでの注目はまずTyrell Williams (Chargers)。身長は6-4というかなり大型の選手。この選手はWestern Oregon大という無名校にいたため、2015年のNFLドラフトコンバインには招待されなかった。しかし、Oregon State大のプロデイに参加して40ヤード走で4.42秒というタイムで走り、この体格の選手としては驚異的なスピードと注目された。Chargers(San DiegoからLos Angeles)での4年間の成績は、155キャッチ、2530ヤード、17TD。
Donte Moncrief (Jaguars)。彼は2014年のコンバインで4.4秒を記録している。これも身長6-2の選手としてはすごい数字だ。2014年にドラフト3巡でIndianapolis Coltsに指名された。しかし怪我のためもあって2017年にColtsを退団、2018年はJacksonville Jaguarsに移籍。5年間で200キャッチ、2543ヤード、21TD。
この2人はプロボウルレベルの選手ではないが、スピードがあるのでShanahanのオフェンスには合いそうだ。実績的にWilliamsとMoncriefは似通っていて、年俸も同じくらいではないかと見られている。予想ではWilliamsが4年で$46ミリオン、Moncriefは同じく4年で$41ミリオン。
ちなみにトレード候補のAntonio Brownを獲ると、3年で$60ミリオン以上にはなりそうとのこと。
もう1人トレードの噂が持ち上がっているのが、DeSean Jackson (Buccaneers)。彼は32歳になるが、1キャッチあたりの距離が18.9ヤードと今でもリーグトップというスピードを誇っている。JacksonはQBがRyan Fitzpatrickの時はよかったが、Jameis Winstonとの相性が悪い。BuccaneersとしてはWinstonを使いたいので、Jacksonはトレードを希望している。
Edge Rusher
エッジラッシャーについては、ドラフトでのNick Bosaが注目されている。ただ、1-1のCardinalsがいるので、49ersがBosaを確実に指名できるという保証はない。そこでFAでのエッジラッシャーの獲得の可能性もある。
49ersは今年DLコーチとしてKris Kocurekと契約した。KocurekはMiami Dolphinsに入る前の2010年から17年までDetroit LionsのDLコーチだった。そのため、今年FAとなる現LionsのZiggy Ansahの行き先として49ersが上がっている。
また、DC Robert Salehは以前からDonte Fowler Jr (現Rams、元Jaguars)に興味を持っている。彼も今年FAになるので49ersのターゲットになるかも知れない。
DB
ここは1人。Earl Thomasである。SeahawksのFSであり、CB Richard Shermanの長年のチームメートである。
Thomasは名門Texas大出身で、2010年のドラフト1巡14位でSeahawks入り。9年目のベテランで、プロボウルに6回、オールプロに3回選ばれている。Seahawksの9年間で657タックル、28インターセプト、11ファンブルフォースを記録している。
しかし契約最終年となった2018年、Thomasは契約を更新するか、しないならトレードに出せと要求、キャンプをボイコットしていた。そして公式戦が始まってからチームに復帰したが、4週目で足を骨折してIR入りしていた。
そんな経緯もあって、ThomasがSeahawksを出ることはほぼ決定している。Shermanは昔の友達ということもあって、49ersに誘いをかけている。とは言ってもShermanは選手であって、フロントの人間ではない。ソーシャルメディアでThomasの49ers加入を猛烈にプッシュしている。今年30歳になり、怪我から復帰したThomasにどういう評価をするかはこれからの注目か。
49ersにはJaquiski Tartt、Adrian Colbert、Marcell Harris、D.J. Reedといった若いSがいるが、いずれも怪我したり伸び悩んだりしている。ここらで実績のあるベテランを入れるという手もあるかも知れない。ちなみにCowboysとChiefsもThomasに興味を示すかも知れない。
最後にもう1つ。コーチ人事。
アシスタントOLコーチだったAdam StenavichがGreen Bay PackersのOLコーチに就任することになった。StenavichはGreen Bayの近くの町出身で、現役時代の2007年にはPackersのPSに所属したこともあるという。
部門 | 名前 | 状態 |
HC | Kyle Shanahan | 留任 |
DC | Robert Saleh | 留任 |
STC | Richard Hightower | 留任 |
オフェンス | ||
QB | Rich Scangarello | Broncos OCに就任 |
RB | Robert Turner Jr. | 留任 |
WR/Pass | Mike LaFleur | 留任 |
TE/A-HC | John Embree | 留任 |
OL | John Benton | 留任 |
A-OL | Adam Stenavich | Packers OLコーチに就任 |
Run | Mike McDaniel | 留任 |
O-Ass | T.C. McCartney | 留任 |
O-Ass | Katie Sowers | 留任 |
O-QC | Taylor Embree | 留任 |
ディフェンス | ||
DL | Jeff Zgonnia | 解任 |
DL | Kris Kocurek | 前Dolphins DLコーチ |
SP-Pass Rush | Chris Kiffin | 留任 |
ILB | Demeco Ryans | 留任 |
OLB/Run | Johnny Holland | 留任 |
DB | Jeff Hafley | Ohio St.に転身 |
DB | Joe Woods | 前Broncos DC |
A-DB | Daniel Brullocks | 留任 |
D-QC | Bobby Slowik | 留任 |
スペシャル | チーム | |
A-ST | Michael Clay | 留任 |
A-ST | Stan Kwan | 留任 |
トレーナー | ||
SC | Ray Wright | 解任 |
HAT | Jeff Ferguson | 解任 |
A-SC | Marquis Johnson | 留任 |
A-CS | Patrick Hagedorn | 留任 |
Adm | Nick Cray | 留任 |
A-Sc | Dustin Perry | 留任 |
ニュースソース
DeSean Jackson希望!(イケメン)
Brownもイケメンですけど、
やっぱりちょっと問題児ですよね…
投稿情報: メグさん | 2019/01/20 03:24
黄金郷です
顔はともかく、DeSean Jacksonは背は低い(5-10)けどスピードがあるという意味ではShanahan好みの選手なのでしょう。
ただ、32歳なのでドラフト6巡か7巡との交換くらいの価値じゃないかな。でも今年はドラフト指名権が5つしかないのでトレードは難しいかも。Bosaが取れないことが分かって、1-2をトレードダウンして指名権が増えたら可能性が出てくるかも。
投稿情報: 黄金郷 | 2019/01/20 11:38