ちょっとご無沙汰になってしまった。先週はSVJENの忘年会に出たりしたのだが、書こうと思っているうちに日が経ってしまい、内容も忘れてしまった。
今日は久しぶりにAthleticsの話。今シーズンインターネットでチケットを買ったら、その後ニュースレターが来るようになったことは以前ここで紹介したと思う。最近は、来シーズンのシーズンチケットや、スプリングキャンプに行くツアーのお知らせなどが届いていたのだが、昨日のメールは以下のようなものであった。
Zito, Chavez, Street Hope to Enter WBC
見出しの解説をすると、Barry Zito、Eric Chavez、Hudson Streetの3人が、WBC(World Baseball Classic)に出たいと表明しているという話題。順に説明するとZitoはA'sの左のエース。今年は14勝13敗。Chavezは4番サード。守備は上手いが打率がイマイチ。Streetは抑えの切り札で今年American Leagueの新人王を取った。
WBCはアメリカより日本の方が話題になっていると思う。ソフトバンクの王が監督になって、イチローは出ると言ったが松井秀が「出られるかどうか分からない」と言ってるそうだ。たぶん松井自身は出たいと思っていても、チーム(Yankees)が許してくれないのだろう。まあ、この辺が「国を挙げて一丸となってる日本」と「各チームで対応がばらばらのアメリカ」の違いなのであろう。
アメリカとカナダのチームしかないMLBの最高峰の試合にWorld Seriesと名前をつけているくらいで、アメリカ人にとってはMLBが最高であるという意識は強い。そもそも日本の「外人枠」みたいなのがなく、世界中どこからでも最高レベルの選手が集まっているから、そう思うのも当然であろう。World Seriesの勝利チームと日本シリーズの勝利チームが争ってクラブチームの世界一を決めようなんてことは考えもしないだろう。しかし、これだけ世界中から選手が集まっていれば国籍ごとに分かれて国別対抗戦なら面白いか、ということで始まったのがWBCである。オリンピックで野球がなくなったことも影響しているのだろう。
しかし、チームにとっては3月の一時期だけ行われるWBCより、半年間にわたるペナントシリーズの方が大切なことは間違いない。ちなみに2006年のMLBのスケジュールはもう決定していて発表されている。特にYankeesはWorld Seriesの常連であったが、最後にワールドチャンピオンになったのが2000年。2003年はWorld SeriesでFloridaに負け、2004年はALCSでBostonに負け、2005年はALDSでAngelsに負けとここ3年は毎年成績が下がっている。そんなわけでペナント奪還に燃えるYankeesがWBCに選手を派遣することを拒否する可能性は大だ。
まあ、もしYankeesが「全面的にWBCに協力する」なんてことになったら、Athleticsからの3人は選ばれない可能性は高い。特にChavezとStreetは難しい。それだけに今回がチャンスと見てのプッシュなのかもしれない。先にあげた3人以外にも、リリーフのKiko Caleroがプエルトリコ、先発投手のEsteban Loaizaがメキシコ、外野手Marco
Scutaroがベネズエラかイタリア(両親の国籍のどちらをとるからしい)で出る可能性が高いらしい。
松井秀は分からないが、イチロー、井口らと地元A'sのChavez、Zitoらが国別に分かれて対戦するというのも面白そうだ。お楽しみた一つできたといったところか。
書いた後すぐに見つけたのですが、Yankeesは松井秀のWBC出場を認めたようです。あとは松井本人が出たいかどうか。
投稿情報: Jabroni | 2005-12-06 22:03