ケーブルテレビのセットトップボックスをバージョンアップした。こちらに来て以来ベーシックタイプのを使っていたが、スーパーボールの日(なんと2ヶ月も前)に友達の家で見たDVR が便利そうだったので、これにアップグレードすることにした。
しかし、アメリカでこの手のサービスを受けるのは大変なことである。
まずこの場合Comcast(昔はATT Broadbandと言った)にサービスを依頼するのだが、電話で頼まなければならない。と ころがこのような電話のサービスはすべてSPOC(Single Point Of Contact)と言ってすべて同じ番号で受け付けるようになっている。そこから音声ガイダンスに従ってメニューの番号を押すということを何回も繰り返す。メニューを最後まで選んでも「今オペレータは他のお客様の対応をしております。もうしばらくお待ちください」などと言って、なかなか人間のオペレータにつながらないのだ。
そこで、今回はComcastのWebサイトから質問メールという形で新しい機材のインストールを頼んでみた。すると返事が来て、「工事の依頼はオンラインカスタマーサポートという別のページから行ってくれ」と言う。これはWebサイト上でオペレータとチャット形式でお話するようなものだ。まずクライアントソフトをダウンロードして、起動する。するとことでもまた待ち行列で待たされた(頼んだのは土曜日の午後)。待つこと10分あまり、ようやくつながってチャットを行う。すぐにDVRの価格、インストール費用を教えてくれて、「月曜日の朝工事に伺えます」ということであった。
そこで今日月曜日は午後から会社に行くことにして、朝から待っていた。しかしなかなか来ない。さすがにしびれを切らして11時前に電話して予約の確認をしてみると、「テクニシャンが遅れております。1時にしてください」とのこと。そこで一旦会社に行き、少し仕事を始めて、PCをそのままにして昼に家に帰ってきた。ところが、1時半になっても来ない。もう一度電話すると今度は「2時半か3時になる」とのこと。仕方ないので、もう一度会社に行ってPCを取ってきて自宅で仕事をすることにした。
その帰り道、2時半ごろに携帯に電話があってようやく業者が来たとのこと。家に帰ってみたらDVRをインストールしたおじさんが検査をしていた。ところがなかなかこの検査が上手くいかない。電源が安定していないのか、何もしないのに画面が消えたりついたりする。彼はPush-To-Talkで誰かと会話をして、倉庫に他の在庫がないかどうか聞いている。結局San Joseの店にある在庫を取りに行き、ようやく5時半ごろにセットアップが完了した。
会社で同僚に愚痴をこぼしていたら、この国では電話も水道もガスも電気も、家にサービス業者を呼ぶようなときにはすべて同じ苦労をしなければならないのだと言われた。1年のうち、家に業者を呼ぶことはそう何度もない。しかし業者を呼ばなければならない時は、1にも2にも「忍耐」が必要になるのである。
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