昨日の続き。
もともと自分はUNIXでcsh、vi、cc(gcc)でプログラム開発をしていた人間であった。そのためPC(Windows)を買っても、なかなかその操作性に慣れなかった。とにかくマウスを使うエディタ(メモ帳)が好きではなかった。VZというエディタも使ってみたが、例のファイル名の拡張子の問題があって、Javaには使いにくいものであった。
1999年は出向でイギリスに行っていたのだが、そこでノートPCを購入して、インターネットに接続し、再びPyrowebのプログラムを始めることにした。そこで当時イギリスのPCショップで買ったのが、VisualCafeという製品であった。これはいわゆるWindows対応のSDK(Software Development Kit)であった。この当時仕事でUINIXからWindowsにシフトせざるを得なくなり、Visual C++でプログラムを書くようになっていたので、このようなインターフェースにも段々慣れつつあった。
何よりSwingのGUIを画面の上で設計できるのと、デバッガ機能があったのが便利であった。実はこの頃SUN Microsystemsの何とかいうJava SDKも試してみたのだが、分かりやすさという点ではVisualCafeの方がよかったのでこちらを使い続けた。
日本に帰ってきてPCを変えた。イギリスで買ったVisualCafeのCDがなくなってしまったので、日本で購入しようとPCショップを巡ったがどこでも売っていない。そこでSymantech Japanに電話で聞いてみたところ、発売は中止してしまったという。SymantechはAntiVirusなどのセキュリティソフトに特化し、Visual CafeはWebGainという会社に売ってしまったのだという。
そこでwww.webgain.co.jpにアクセスしてみると、VisualCafeはバージョンが4.1になってからWebgainでフリーソフトとしてリリースされていた。早速ダウンロードしてインストールし、以後PyroWebの開発はずっとこの上で行っている。しばらくするとVisualCafeのバージョンは4.1aになったが、その後WebGainが倒産してしまい、VisualCafeは4.1aが最後のリリースとなってしまった。この時のインストーラはその後も持ち続けていて、PCを2台変えても同じソフトウェアで開発を続けた。
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