今月の10日、チェリーピッキング に行った後、友達の家に行った。その日彼の友達夫婦が来ていて知り合いになった。今日はそのご夫妻が経営しているという骨董店を見るためにSan Franciscoに行ってきた。店はArtorientという。検索すると同名の店が見つかるが、それとは別の店だ。このArtorientはウェブサイトを持っていない。
実はこのご夫婦は中国人で、今は中国と日本の骨董品を扱うディーラーをしている。主に卸が中心で、小売はしていない。この店というのも、小売ではなくショールームのために開いていた。ところが土地代が上がったりした関係で、この店をクローズすることになったとか。知り合ったばかりだったが、「店を閉める前に見に来なさい」とさかんに誘われたので、行くことになった。
この家は代々骨董屋をやっているそうだ。中国と日本の骨董を扱うということで、日本にもよく行っている。奥さんの方が日本語が達者だ。
いろいろと見せてもらったのだが、この上の写真は明代(1368~1644)に作られた刺繍である。写真ではガラスが反射して醜いが、中央下にいる船に皇帝が乗っているのだそうだ。この細かい絵を糸に色をつけて編みこんでいる。そのため色染めとは違うのだとか。明代の刺繍ともなると、骨董的な価値がすごく高くなるらしく、博物館に飾られても惜しくないものらしい。ただ、モノが布なので時間とともに色あせてボロボロになってしまう。そのため、このように額に入れてちゃんと保管しなければならないのだとか。
こちらは本来骨董に興味がなく、今日は「どんなところかな?」という興味程度で来たので買うことはしなかった。もっとも金が余る程あってこんな骨董品を買うことができたとしても、あまりに貴重で保存する自信がない。骨董は見るだけにした方がよいのかも。
こちらは陶器の置物。中国の空想上の動物らしいのだが、顔が人間ぽくてリアルである。シーマンを思い出した。
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