前回 に続いて、同僚の日系アメリカ人Harumiさんのエピソード。
今度もまたInstance Messagingで、「写真の中の漢字を読んでくれないか?」というものだった。
それはある人のポートレート写真であった。アジア系の青年が部屋の中に立っている。にっこり笑って、瀬戸物でできた猫の置物を持っている。そのバックの壁には旗のような垂れ幕のようなものが掛かっている。それは黒いもので中央に金の刺繍で何かのシンボルが描かれている。そのシンボルの右に小さく「岡本」と書かれている。
これはOkamotoと読むのだと教えると、「これは家紋で、岡本は彼の名前かしら?」と聞く。この写真だけではそこまで分からない。これが家紋だとしても、彼の家のものかどうかも分からない。そもそも日系のアメリカ人だとして、家紋なんかあるのだろうか?「この写真は何?」と聞くと、どうもどこかのデートサイトから取ってきたらしい。彼女のいとこか親戚が、この人とデートしようかどうか迷っているとか。どうも連絡を取るまでは写真しか分からないシステムらしい。
「でも、この写真からはそこまで分からないよ」というと納得してくれたようだ。しばらくすると、「あれからOkamotoでGoogleして、彼のウェブサイトを見つけて、ちゃんと独身だってことを確認できたわ。ありがとう」と言ってきた。
アメリカでマッチングサイトを利用するのも大変なのだと思った。Okamotoくんにはズルしたみたいで申し訳ない。
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