Is Steve Jobs safe?
今シリコンバレーをにぎわしているスキャンダルと言えば、HP取締役会で起きたスパイ事件が大きなものだが、もうひとつがストックオプションに関するものである。Appleの創立者でCEOのSteve Jobsが槍玉に上がっているのだが、実はこのストックオプションに関するスキャンダルはAppleだけではない。
最近ストックオプションに関するスキャンダルで責任を取って辞めたのは、
- AlteraのCFOのNathan Sarkisian
- KLA-Tencorの元CEOのKenneth L. Schroederと理事のStuart J. Nichols
の3人。そしてこのたび、UnitedHealth Group(医療保険の会社)の会長兼CEOのWilliam McGuireが責任を取って辞任した。「McGuireが辞めるのなら、彼はどうだ?」と言われているのが、Steve Jobsなのである。彼はAppleのCEOというだけではなく、シリコンバレーのアイコンとも言われる人。当然ながらApple社は「Steveのストックオプションには問題がない」という声明を出している。
前にも書いたが、スタートアップ企業が多いシリコンバレーではストックオプションは「優秀な」社員獲得のための強力な武器になる。「自分の仕事によって株価が上がれば儲かる」ということで、インセンティブにもなる。ところが、「過去にさかのぼって株を購入する」というストックオプションは、行使する時期が不明朗になる。ここが問題なのだ。
AppleはSteve Jobsを必死に守るだろう。ただ、アメリカの株主は厳しいからかなり追及されることは間違いない。
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