先週はシリコンバレーの会社の多くが、第3四半期の業績を発表したため、新聞は連日「あの会社が儲かった、あそこは損した」という記事で持ちきりであった。
「GoogleとAppleが伸びたが、Yahoo!は落ちた」というSan Jose Mercury Newsの記事が、この1週間を物語っている。
It all comes up roses for Apple, Google, but for Yahoo it stinks
この記事では先週の月曜から金曜までに発表された5つの数字が出ている。
- 月曜日: San Jose State University(サンノゼ州立大学)の「調査政策研究所」が発表したシリコンバレーにおけるConsumer sentiment Index(消費者感情指数と訳すのだろうか?消費概況のようなもの)は87.0であった。これは今年1月の97.6、6月の89.6から見ると落ちている。
- 火曜日: Yahoo!が業績を発表。第3四半期の利益は去年のよりも38%も下がった。
- 水曜日: Appleが業績を発表。iPodとiMacの好調によって、四半期の利益は$546 million(5億4600万ドル)。去年よりも27%も上昇。歳入も32%上がって$4.84 billion(48億4000万ドル)。
- 木曜日: Googleが業績発表。利益は去年比92%アップ。収益は70%アップの$2.69 billion(26億9000万ドル)。
- 金曜日: カリフォルニア州のEmployment Development Department(雇用促進局?)が失業率を発表した。4.5%で、先月の4.7%よりも少し減少。
記事の最後に、「雇ってもらうならGoogleがいい。数学の天才でなければ、社員食堂でも人を募集しているぜ」てなことが書いてある。
Google profits sky high
こちらの記事にもあるが、Googleは「驚異的な伸び」を続ける恐るべき会社である。今回Yahoo!は業績が38%も落ちたが、Googleは落ちることなく業績を伸ばし続けている。CEOのEric Schmidtの手腕は恐るべきである。
この記事にあるが、GoogleはYouTube買収をしたものの、「YouTubeのビデオに関係する広告で儲けることはしない」そうである。この買収はむしろMySpace.comに広告ビジネスで食い込むために、MySpace.comと提携を持つYouTubeを買収したということである。
なるほど、YouTubeは確かにユーザが集まってくる巨大ポータルサイトなのだが、ビデオはユーザが投稿するものなのでターゲットを絞った広告を出すことが難しい。むしろMySpaceの中で「こんなビデオがある」というリンクによってつられて出てくる、MySpaceの顧客を相手にした方がマーケットがでかいということなのだろう。
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