ここ数日の「噂」として書いていたことが実現した。GoogleのYouTube買収である。今日はGoogle NewsからGoogleとYouTubeという2語で検索して最初に出てきたM&C Techというサイトから引用する。
Google buys YouTube
なぜかニュージーランドのサイトが最初に出てきたが、もとはReutersの記事だ。
他にもいろいろあるけど、総論は同じ。
Google to buy YouTube for 1.65 billion dollars (Roundup)
Google buys YouTube for $1.65 billion
私がこの噂を最初に書いたのは10月6日。それから3日後に発表されたことになる。水面下での交渉はもっと前から行われていたのであろう。ある意味、ここまでマスコミにリークされなかったことが珍しいのかもしれない。
記事によると、会社としてはGoogleが株式交換で16億5000万ドルでYouTubeを買収する。youtube.comというサイトは継続される。またGoogleが現在行っているGoogle Videoというサービスは平行して継続されるとのことだ。
それにしても驚くのは16億5000万ドルという額である。YouTubeができたのは2005年の2月。それから1年半あまりでとてつもない会社に成長した。社員は65人しかいないそうだ。アメリカだけで月に3400万人がこのサイトを訪れ、1億本のビデオが毎日閲覧され、6万5000本のビデオが毎日アップロードされるのだとか。
YouTube.comが残るということだが、個人的に気になるのは以下の点。
- ユーザインターフェースはどうなるのか?ビデオを検索する部分はGoogleの技術を使って改良されるのであろう。あとは日本語など他の言語のインターフェースもサポートされることになるだろう。
- 著作権の扱い。日本で話題になった番組などはすぐに何十とアップロードされている。「クレームがついたらその都度消す」という方針でやっているようだが、65人の社員で1億本のビデオを管理できるとは思えない。とてもすぐに対応できるわけがない。実はそのタイムラグというかグレーな部分がYouTubeの魅力でもあるわけだ。それがGoogleの買収によってどう替わるのか注目される。
- 「次のでかい奴」という意味の、Next Big Thingという言葉がある。YouTubeは上場はしなかったが、わずか1年半の間にこれだけの急成長を遂げた。次のでかい奴を狙って、シリコンバレーにまた起業ブームが起きるのか?
最近のコメント