Takahashi: Fairchild's failures led to gigantic successes
今日のSan Jose Mercury Newsに面白い記事があった。Fairchildが設立されて50周年になるのだという。この会社は現在は存在しない。しかしIntelという会社の歴史を語る中で必ず登場する会社である。
覚えている範囲で書くと、William Shockleyというノーベル賞を受賞した人がShockley Semiconductor Laboratoryというベンチャーを始める。Shockleyがあまりにも学者肌だったため、8人の裏切り者が飛び出して作ったのがFairchildだ。しかし、この会社もマネジメントが悪く、ここからスピンアウトしたのがGordon MooreのIntelであった。それだけではなく、Advanced Micro Devices (AMD)、LSI Logicなど現在シリコンバレーで活躍する半導体の会社はすべてFairchildからできた会社である。
今週この「Fairchild50周年」を記念して、Stanford大学とComputer History Museumでイベントが行われる。Fairchildがシリコンバレーとその後のコンピュータ業界に与えた影響は大きい。会社自体はなくなったが、その業績をたたえるという姿がよいではないか。
ちなみに、FairchildがあったMountain Viewのビルには、その後Mark AndreesenとJim Clarkが設立したNetscapeが入った。NetscapeはMicrosoftとのブラウザ戦争にまけて、AOLに買収されてしまう。しかしこのNetscapeからもいくつものスタートアップがスピンオフした。OpsWare、Ning、DiggはAndreesenが設立した会社。他にもBarksdale、Epinions、Backflip、FrendsterなどネットベンチャーでNetscapeから資金援助された会社は無数にある。
このタカハシさん(Mercury Newsの記者)が書いた記事のタイトルは「Fairchildの失敗は巨大な成功をもたらした」だが、紙の新聞には別の見出しもついている。
Giant failures spawn giant successes (大きな失敗が多くの成功を生み出す)
実にシリコンバレーらしい言葉だ。
TK-80でつらい(笑)思いをした経験から68・65系が好きでした。8080クローンの初期μPD465C?(名称忘れた)はセラミック製で、人がやっているのを真似て鉛筆で名前を書いたりしてました。
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:NEC_8080AF_cropped.png
中央の金が輝いています。当時小銭で買えたCPUのしくみの本は「4004」だったか、フリップ・フロップのレベルまで解説されていたように記憶してます。
TK-80はBSまで拡張しましたが、大学入学までに売却、400cc中古バイクにその姿を変え、入学後はAPPLE][によだれを垂らしながら、日本製のPCには見向きもせず過ごしていました。APPLE][+クローンを手に入れたのは大学4年の後半です。それでもFDDは1台10~20万していたような記憶があります(クローンは6万くらい?)。
APPLEから輩出した技術者も多彩ですね。経営はともかく、とにかく斬新で画期的な技術を多く発表してきました。
マック時代にも初期の頃からアドビ製品の基礎になるツールや、パワーポイントの基礎となったハイパーカード。
ちゃんとしたマック(笑)を初めて買ったのはこのハイパーカードが使ってみたかったからです。その後消えていった技術もたくさんありますね。弁当フォーマットとか。
投稿情報: ちゅう | 2007-10-06 18:31