お客さんはアメリカ人の夫と日本人の奥様。アメリカ人の旦那さんには日本の食文化を知ってもらう機会にはなった。
しかしひとつ問題が。この旦那さんはベジタリアンなのだ。ベジタリアンにはいろいろなレベルがある。一番厳しいビーガン(Vegan)というのになると、卵も駄目、牛乳、乳製品すら駄目ということになる。今回のお客さんはビーガンではないので、卵や牛乳はOKだが、肉も魚も食べないという。「魚が駄目」ということになると、日本料理で苦労する。なぜなら、日本料理では鰹出汁、煮干し出汁を使ったものが多いからだ。昆布出汁を使う関西ならともかく、関東は鰹出汁が多いので外食はほとんどできないだろう。
今回は事前にご主人がベジタリアンであることを聞いていたので、それなりに工夫した。写真のうち、真ん中の2の段だけが肉/魚入り(かまぼこ、かずのこなど)。他の2つはベジタリアン向け。手前の1の段はきんとん、黒豆、昆布巻き。昆布巻きも中身はなし。奥の3の段は煮物(いわゆるお煮染め)は野菜だけ。もちろん出汁はすべて昆布で取った。
日本では海の幸と山の幸という言葉があって肉と魚は区別されるが、ベジタリアンの目から見ればどちらも動物。肉も魚も駄目という人は日本では苦労するんだろうな。特に関東では。
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