なんとか上海のホテルに着いた。一晩寝て、2日目は万博に行く。
しかし前に書いたように、アメリカでインターネット予約したチケットを上海の親会社で受け取らなければならない。Peregrinという会社はホテルの近くの地下鉄駅から4つ目の中山公園という駅にある。行ってみると、巨大なオフィスビルがあって、その中の1室がPeregrin社であった。中に入ると女性が2人働いていて、我々の前にも受け取りにきてる客がいた。そんなわけで無事にチケットを入手。そこからまた地下鉄に乗って、万博に向かった。
Yuan華路という駅は巨大で、地下鉄の駅から会場入り口まで結構ある。途中こんなモニュメントがあって、撮影スポットになってる。
その後こんなセキュリティゲートをくぐって、その後入場窓口となる。
入って最初に見える中国館は今でも大人気で、事前の予約券がないと入れなかった。
この日は「行列の短いパビリオンに入ろう」ということで、最初にスリランカ館に入る。ここはタペストリーなどの手工芸品と、文化遺産に指定された都市(昔のもの)のミニチュア模型が主なものだった。
ネパール館。ここは20分ばかり並んだかな。パビリオンの中に入ると、売店が並んでいて、奥にもう1つ塔が立っている。この塔の中が本当の展示物なのだろうけど、もう1回並ぶ気にならなかったので諦めた。売店に売ってるものはほとんどが仏像なのだが、中国人はやたらと熱心に仏像を物色していた。
ネパール館のとなりのインド館。こちらはもっと行列が長くて、40分ばかり並んだ。写真で傘をさしてる人がいるが、これは日傘。パビリオンの右側に丸い建造物が見えるが、これがドームみたいになっていて、その中でインドの歴史や文化を紹介している。途中、ドーム中央の周りに集まってくれというアナウンスがあり、ホログラフィーを使ったショーが行われた。さすがにかなりハイテク化されている。
ベトナム館は、日本館のとなりにあって、まったく行列がなかったので、入ってみた。中央に巨大な弁天像があって、壁側にはいろんな手工芸品、芸術品が並んでいる。しかしよく見ると、16世紀の作品の横に現代作家の作った2006年の作品がおいてあったりする。コンセプトがよく分からん。
最後に入ったのが、日本館。「中国館に次ぐ人気」という前評判を聞いて、これは行っておこうと思い、決死の覚悟で並んだ。日傘をさしてる人はいるけど、一応太陽は雲に隠れていたので、それほど日差しは強くない。しかし、よく考えたら昨日の夜サンフランシスコから成田経由で夜ついたばかり。時差も取れてないし、睡眠も十分ではない。行列に並んでいるのはほとんど動かないが、ずっと立っているので体力は消耗する。
1時間40分ばかりならんでやっと館内に入る。しかし、入館した後も、何度も行列で待たされた。後で分かったのだが、日本館はコースが決められていて、そのコースの最後2つにイベントが並んでいる。そこで客を引き止めて15分ずつショーを行うので、その後にいる客はそのつど待たされる。しかし、事前に調べている人なんてごくわずかしかいない。客は最初のうち、なんだか分からんままに待たされる。仕切りの悪さが目立つ企画だ。
日本館のテーマは朱鷺だ。最初にコンパニオンの女性が変てこりんな帽子をかぶっていて、アレは何だろう?と思ったのだが、結局あれは「朱鷺をイメージしたもの」という結論に達した。
なぜ朱鷺かというと、現在朱鷺保護センターにいる朱鷺が中国から輸入したものだから。つまり、これが日中友好の象徴的な存在だから。パビリオンの最初には、遣隋使を送ったとか、鑑真が仏教を広めたといっ展示もあるのだが、その後の元寇とか、日中戦争なんてものを出すわけにはいかないのだろう。
今で言えば、ユニクロの服やトヨタの車の多くを中国で生産しているとか、中国から大挙して買い物にくる人がいるお陰で日本のデパートが儲かっているとか、そういう話では生々しいのかな。
日本館はトヨタ、キヤノン、パナソニック、三菱、富士通、日立、東芝、といった名だたる企業がスポンサーになっているのだが、それら企業が朱鷺との関係を無理矢理に作っているような印象だ。ロボットや斬新なエコカーを前面に出しても十分客は入るのに。
日本館,テーマは朱鷺でしたか。
新潟県人としては要チェックやも。
投稿情報: TAM | 2010-05-19 23:14