日本が大変なことになってしまった。海外にいて心が痛む。
今ではアメリカにいても、ほぼリアルタイムで日本のニュースを見ることができる。UStreamでNHKとTBSのニュースをほぼ1日中流してくれる。また、Comcastではふだん有料のTV Japanを無料で流しているので、こちらもほぼ毎日NHKのニュースを流している。
最初は「なぜこんなことを聞いてるの?」と思ったのだが、同じ質問を2度3度繰り返し、長官も同じ答えを繰り返しているのを聞くうちに腹立たしく思えてきた。この記者は何が言いたいのだ?優先順位を考えたら、命がかかっている被災地に電気を回すのは仕方ないではないか。なぜ駅に行って電車が動いてなかったら困るなんてことを強調するのか。それに「計画停電を知らずに駅に行ったら困る」というのなら、それを広く国民に知らせるのがメディアの役割じゃないか?この記者の仕事は何なのだ?
ま、そんな些細なことに怒っても仕方ない。本題は、この計画停電で信号機も止まって、その場合警官が交通整理をするのだそうだ。
アメリカに着いて間もないころ、アメリカの信号故障に出会ったことがあったのだ。その日は遠出をしていて帰宅途中だった。高速を走っている時に雨が降り出して、それが前が見えなくなるほどの豪雨になった。慌ててスピードを落として事故に会わずにすんだのだが、高速を下りてみてビックリ。
信号機が故障していたのだ。この辺りはもともと雨が少ない地方なので、水はけは悪いし、雨対策なんてあまり考えられていない。「大雨が降ると停電する」ということがよくあるようだ。たしか高速から下りた「そのあたり一帯」が停電したのだが、なんと信号機も停電してしまったのだ。
信号が停電になると、赤の点滅になる。これは「一旦停車」の意味だが、交差点では4 Way Stopの意味になる。これは交差点に入ってくる4つの道路はすべて一旦停車する。最初に入ってきた車から進むので、4つのレーンが順番に進んでいく。
これは交通量の少ない交差点では、信号機はなく各道路にSTOPの表示がある。ここでは一旦停止して停車したのが早かった順番に進むというのがルールになるのだが、これと同じルールが停電した信号にも適応されるのだ。
驚いたのは結構大きな通りで、片道3車線もあるEl Camino Realという道でこれが起きたのだ。それでも交差点は見事なほど3台ずつ順番に発進していくし、左折(右側通行なので、日本で言えば右折にあたる)をする車も、まったく問題なく進んでいく。
アメリカ人のドライバーは、信号が故障していても何の驚きも見せず、理路整然と4ウェイストップを実行していたのには驚かされた。最近はああいう大雨がないお陰で、信号が停電したのはあまり見なくなったが。
日本でも交通整理の警官が出なくても何とかなって欲しいけど、4ウェイストップみたいな交通リテラシーはないのかな。「教習所で習ってない」てなことになるのかな。
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