FIFAワールドカップの女子の決勝戦、日本対アメリカを見た。日本の優勝は嬉しかったけど、実にいい試合だった。予選からトーナメントの時点ではあまり興味なく、というより、日本の試合までテレビで映してなかったので見るチャンスがなかった。決勝でアメリカと対戦することになったので、ESPNが生中継。しかも西海岸時間では日曜日の昼前(午前11時45分から)という絶好の時間帯だった。
もちろんアメリカに肩入れしているけど、全体的には落ち着いた解説ぶりで、アメリカチームが負けても最後まで冷静に話していた。
日本のサッカー中継は8年以上見ていないのだけど、アナウンサーが絶叫したり、芸能人が出てきてはしゃいだりしていたのではないかな?
今回のテレビ映像は日本、アメリカがそれぞれ撮影してたの?それともFIFAが中立の立場で撮っていたのか?ESPNの中で面白いシーンが2つあったので紹介しておきたい。2つとも客席でサインボード(プラカード)を映したもの。
最初は客席の人が持っていたサインボードで、
Wambach for President
というもの。Abby Wambachはアメリカのフォワードでエース的な存在。「誰々を大統領に」というサインボードは選挙でよく出てくるもの。例えばObama for the Presidentといったもの。ナショナルチームを決勝まで引っ張ってきたエースに対して、「彼女を大統領に選ぼう」というところがユーモアなのかな。
解説のChastainが、「この試合はObama大統領も見ているのですよ」と言っていたのがおかしかった。
もう1つは試合の終盤に別の客が持ったサインボードで、
Marry me Hope, I'm Solo.
というもの。これは上手い。座布団あげたい。Hope Soloは今回のアメリカチームのゴールキーパーで、おそらくチーム一の美人選手。彼女には個人ファンクラブが存在するらしく、試合中もSoloを応援するグループが何度か映っていた。そして最後に映ったSolo応援団がこれ。訳すと「Hope、結婚して。オレは独身だよ」というもの。苗字のSoloと独唱の「ソロ」を独身と見立ててかけたもの。
アメリカでプロスポーツを見に行くと、このようなサインボードを出す客がたくさんいる。会場が大きくて生で全部読むことはできないけど、秀逸なものはこうやってテレビで映してくれる。日本でサインボードと言うと、どうしてもスローガンになり勝ちだが、こういうユーモアのあるものは出ないかな?
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