先日書いたCJKVセミナー に関して日本側、アメリカ側双方で聞いていた人がそれぞれブログを書いていた。そのうち、Cafe BabeのKen Lunde講演 には「日本側から絵文字(携帯)についての質問が出た」とあった。そう、この質問があったことを忘れていた。
携帯の絵文字とは、i-Mode、EZWeb、Vodafone-Liveのメールで使われるいろいろな表情の顔だとか、トランプのハートやクラブのマーク、ビールのジョッキやらテニスラケットなどのシンボルを外字として登録したものである。「今度飲みに行こうよ」というメールを出すときにも、これら絵文字を駆使してビールジョッキのマークやら、にっこり笑った顔文字などを使うとお誘いも効果的になるというアレである。これの標準化など思いもよらないのだが、少なくとも記憶しているところでは、携帯各社自身新しい機種を出すときに絵文字の数を増やして他社と差別化を図っている。またDoCoMoユーザからEZWebユーザにメールを送るときに、この絵文字を変換するサービスなんてのがあったと記憶している。当然標準化は行われていないのであろう。
この絵文字というのはアメリカでは見ない。英語圏というよりアルファベットを使うところには存在しないのかな?笑ったり泣いたり怒ったりした顔を文字として扱うというのは、シンボル・表意文字たる漢字を使う民族だからなのかも知れない。中国や韓国では絵文字は使われているのだろうか・・・
おお!そういえばひとつ思い出した。左のハートマークは絵文字と言えるのではないか。左の図はひとつのアートであるが、このハートマークをLoveと読んでNYの部分を他のアルファベットに置き換えているのもよく見るので、このハートは表意文字と言えなくもない。アメリカ人もシンボル文字を使うではないか。さらにもうひとつ、最近道路を走っていると自動車のナンバープレートにハートマークが入っているのを見かけることがある。California州のDMV ではちょっと金を払うと、ナンバープレートに絵を描いたり、好きな文字を選んだりできるのだが、その中のオプションのひとつにKids License Plateというのがあって、手のひら、ハート、星、プラスの4つの記号を入れることができる。この中ではやはりハートマークが多くて、よくハートの後に名前(子供のか?恋人か?)をくっつけて走っている車を見かける。
しかし、これが携帯で流行るかというと、それはないような気がする。アメリカの携帯電話は日本のものよりも遅れていたが、最近急速にカメラ付きが普及して、写真やビデオをメールで送るようになった。ハートマークや星などグラフィックスキャラクタをメールで送るという段階はアメリカでは飛ばされてしまったのかも知れない。
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