Sheridanを出ると、US90号線は曲がって北のMontana州に入ってしまう。ここからは州道14号線でイエローストーンを目指して西に向かう。
この日(旅行2日目)最初のスポットは、Shell Fall(シェル滝)というもの。滝とは言っても日本にあるような小さなもので、大して面白いものではなかった。しかし14号線でその滝に向かっている途中、ドライバー(Susanというおばちゃん)が突然、"Moose on the right!"(右にムースがいるわよ!)と叫んだ。Mooseとは鹿の仲間で最も大きな種類。日本の奈良の公園にいるような鹿はDeer、ちょっと大きいのがElk、さらにでかいのがMooseである。
14号線は片側1車線の道だが、ところどころ路肩が広くなっていて駐車できる場所がある。その脇の草原にMooseのオスが一頭いたのである。路肩にバスを停めてバスから降りて撮影する。Mooseのオスの角はふつうの鹿のものよりも幅が広い。またのどの下にヒレのようなものが生えているのが特徴だ。ガイドさんもMooseのオスをこれだけ近くで見るのははじめてということで、かなり興奮していた。確かに路肩の広い場所の前で草を食んでいたのは我々にとってラッキーであった。
しばらくすると、Mooseはこの場所の草に飽きたらしく、我々観光客がいるのも気にかけず、道路に上がってきた。ここでは車よりも動物が優先される。後から来る車が2台停車して、Mooseが道を渡るのを待つ。というより、彼らも目の前にMooseが来たので車の中からカメラを向けている。道をゆっくりと渡ったムースは今度は道路の左側で草を食みはじめた。
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