Google Earth

GoogleがリリースしたGoogle Earch はなかなか面白い。衛星写真が貼られたマップだが、平面ではなく球体の地球儀にテクスチャマッピングされている。そのため地球にどんどん近づいていって、最後は町の中の通りや建物まで寄っていくという、映画のようなシーンを見ることができる。

自分の家や会社の住所を入れるとちゃんと建物まで判別できる。都市部は写真が細かく、田舎に行くと荒くなる。住所のデータベースはアメリカだけで、 日本の住所は駄目のようだ。日本語は受け付けない。"Tokyo Japan" とか"Nagoya Japan"などは受け付けるようで、前者の場合、中央区銀座3丁目のNTTビルの場所にカーソルが来る。なぜTokyoでこの場所に来るのか分からない が、ちょっとズームアウトしてみると23区のちょうど中央の当たりがこの場所のようだ。

面白いのでいろんな場所を見ているうちに、今月行ってきたMt. Rushmore～Yellowstoneの旅行（当ブログで1から11までエントリを書いたやつ）の宿泊先や見所を、ピックアップしてつなげてみた。実 はGoogle Earthの存在を知ったのは旅行が終わった直後だったのだが、まだ旅行の記憶が残っているうちにデータを入力できたのはラッキーだった。それが下のファ イルである。（これは私が実際に辿ったルートだが、ブログの中で書いたとおりJTBの「アメリカ大自然 マウントラシュモア、イエローストーン国立公園と化石掘り体験5日間」というツアーに参加したので、足取りは基本的にこのツアーに沿っている）

summertrip05.kmzをダウンロード

Google Earｔｈでこのファイルをロード(Open)すると、アメリカのWyoming州あたりがズームされて、そこにたくさんアイコンが表示される。これが私 が旅行で行ったところにPlacementという印をつけたところ。SummerTrip2005というフォルダを選択して、Playボタンを押すと、 Rapid CityのRaddison Hotel（集合場所）から、Salt Lake CityのBest Western（解散場所）までの観光スポットを順番にズームしながら巡回してくれる。地上から離れたり近づく様子がリアルなので、鳥かスーパーマンに なったような気分になれる。

ホテルも、Rapid CityやSalt Lake Cityは比較的大きなところなので高精細の写真が貼られている。そのため、ホテルの前に停まっている車まで見える。大してJackson Hallなどはあまり細かい写真がないので建物が判別できない。

また国立公園など自然の造型が有名な場所は、単純な球面ではなく山や谷の形を入れているようだ。私のツアーデータの中ではYellowstone国 立公園のLower Fallと、Grand Teton国立公園のJackson Lake Lodgeでは美しい滝と山脈が見える。立体の造型を見るためにはTerrainのチェックボックスをOnにしておく必要がある。

他にもMt. RushmoreやCrazy Horse Memorialなどは、見学した場所から彫刻の方向を向いた視線を入れているので、この場所からあの山を見ているというのが分かると思う。ただ、彫刻ま ではちゃんと作られていないので、気分を味わうだけだ。残念なのは、Devil's Towerで、ほんのちょっと浮き上がっているようには見えるが、本物のように切り立った山のような形にはなっていない。

立体のないところでも、Yellowstoneの中のWest ThumbとかFountain Paint Potなどはバスを停めた駐車場と歩いたトレイルまで見えるので、「ここをこう歩いた」ということまで思い出せる。旅行に行ったら、このGoogle Earｔｈで観光スポットを記録しておくのは非常に面白く、また貴重な記録になる。

このGoogle Earthは残念ながら今のところWindows版しかリリースされていない。MacOSやLinux版は「現在開発中」ということなので、 Windowsでないユーザはしばし待たれよ。またGoogle Earthは無料だが、Plus（$20）とPro($400）という有料バージョンもある。これも試してみたい（Trial Versionがある）のだが、自宅のPCはちょっと3Dビデオが貧弱なので、Google Earthの機能を発揮し切れていない。表示が停まることはないのだが、テクスチャ情報のロードが間に合わないらしくて、ツアーを行うと近くまで寄ったと きにぼやけたタイルになってしまう。その場でポーズをかけて停止させれば順次ロードされるのだが、やはりリアルタイムで町の中までズームインできるない と、Google Earthの醍醐味は味わえない。今まであまり興味はなかったのだが、3D用のビデオカードを買おうかな？Google Earthのページを見ると、3D-capable video card with 16MB VRAMがあった方がよいそうな。