昨日、IEEE という学会のVehicular SocietyとConsumer Electronics Society分科会が合同で、Segway の説明会が行われた。夕方6時半からの開催であったが、通知メールが来たのは当日の朝、その日の6時半からCupertinoのHewlett-Packardのビルで行われるという。プレゼンテーションの後、試乗もできると言う。前から興味があったので、これ幸いと出かけていった。
プレゼンテーションを行ったのはSeg AmericaのコーディネータのAlex Ko。学会らしくスピーカーバイオまで紹介された。AlexがまずSegwayの歴史、歴代モデルをスライドで説明した。メモを取らなかったので、詳しい年代は記録していないが、覚えているところでは以下のようなことであった。
開発したのはDean Kamenという人で、もともとは電動車椅子を作っていたということだった。車椅子の人は視線が一般の人よりも低くなるのが悩みの種だったのだとか。そこで4つある車のうちの前輪2つが立ち上がって、椅子全体を上に持ち上げるような機種ができ。そこから車輪2つで移動することを思いつき、そこから立って運転する2車輪の歩行器(Human Transporter)につながったのだとか。
Segwayの動作原理は非常に簡単。台にまっすぐ立ち、つま先に体重をかけると前進、かかとにかけると後退する。これは次のような例えで説明された。手のひらに棒を立てて、これを倒れないようにする。棒が前に倒れそうになったら手を前に移動させる。後ろなら逆。Segwayがやっていることは基本的にこれと同じで、台についた重量センサーが体重が前と後のどちらにかかっているかを検知して、その方向に動くように車輪を回すのだ。曲がるときは左手のグリップを左右に回すと、その方向に行く。
電気で走るので充電するが、走行距離は20マイル程度。安全対策もいくつかある。電子式の鍵は3種類あって、あける鍵によって最高速度がコントロールできる。赤であけると8マイルしか出ないとか。また走行中に人が降りたら停まるし、スピードが出すぎたらガタガタ振動して止まるようになっている。
説明の後、3台あるSegwayで試乗会が行われた。
写真のように説明員が指導してくれる。実際に自分で乗ってみると、操作は簡単。まず両足で立ち、ニュートラルポジションを覚える。ここからつま先に体重をかけると前進、かかとにかけると後退する。覚えてしまうと自分でスピードもコントロールできて、行きたいところまで行って停まれる。実際には説明員の前まで進んでちゃんと停まれる。停止した状態で左のグリップを回すとその場で回転するのだが、進みながら回すと曲がることができる。写真に見えるパイロンの周りを回ってみたが、意外にも簡単にできるのだ。
Segwayはアメリカ全土で側道を走れるように法整備が進んでいるのだとか。ベイエリアにはユーザ会のようなものがあって、そこに行くと50ドルで試乗したり、乗り方の指導を受けることができるのだという。このSegwayはAmazon.comで売られているが、現在の値段は$3995.95である。うーん、まだ手は出ないな。
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