今日はサンノゼ寄席を見に行った。San Joseでも落語が生で聞けるというのは非常にありがたいこと。三遊亭円橘師匠2001年から始めたもので、San Joseにいる日本人・日系人のためにその後も毎年、あるいは1年置きに来てくれている。今回は4回目だとか。
さらに昨年彼の弟子が真打に昇進し小円朝を襲名したので、今回は小円朝襲名披露というサブタイトルがついていた。
会場はSan Jose Japan Townにある未来堂ビルの多目的ホール。部隊後の青い幕は、真打昇進に際して東大落語会が贈呈したものだそうだ。
今日の演目は、
- 三遊亭小円朝 「雑俳」
- 三遊亭円橘 「芝浜」
- 四代目三遊亭小円朝 襲名披露口上
- 三遊亭小円朝 「転宅」
であった。前回は円橘さんが2演目話したが、今回は3つの落語が聞けた。わざわざアメリカまで来て、落語を演じてくれるのはありがたい。
ちょっと早くついたので、スタッフの人と話をすることができた。お子さんがいる人は子供を連れて来てもじっと座っていられないという話から、内容が分からないということになった。特に古典落語になると、長屋とかキセルなど落語に欠かせないアイテムが重要な役目を果たすのだが、これが何のことか分からない。そりゃそうだ、日本にいても江戸時代の生活様式など廃れているのだ。まして外国にいてかろうじて日本語を習っている子供にはきついだろう。
最近Niftyの「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」というのを聞いているが、「昔あった商売に○○というのがありまして・・・」と枕で解説するのがよくある。今回の落語でも「雑俳」ではご隠居と八つぁんが出てくるのだが、「ご隠居」が引退した老人であるというのを噺の中で説明していた。また「芝浜」では魚屋が天秤棒を担いでお得意に魚を売り歩いていたというのを解説していた。
そのうち古典落語を聞くまえにいろいろ勉強しなければならない日がやってくるのであろうか?いや、落語は庶民の娯楽だ。予備知識が必要でも、勉強しなければならないのは勘弁だ。落語は実感がある噺を気楽に聞いて笑うのがいい。将来、インターネットや携帯サイトをテーマにした落語が生まれて、それが語り継がれて古典になったりする日が来るのだろうか?
mixiの足跡をたどってきました。
サンノゼにお住まいなんですか?
私の親戚が数家族サンノゼに住んでいて、私も何度か
遊びに行きました。日系なので不思議な感覚ですが。
落語に関しては日本のサイトで読みました。
海外で生活しながら日本の文化に触れることが出来ると
やっぱり嬉しくなりますよね。以前和太鼓のコンサートを
ドイツのミュンヘンに住んでいた時に見たことがあるのですが、
非常に感動したと同時に日本人であることが嬉しくなったのを
思い出しました。
投稿情報: Mezzana | 2006-03-14 12:14
Mezzanaさん、
コメントありがとう。私はSan Joseではなく、その隣の隣の市に住んでいます。シリコンバレーの中には違いありませんが。
この辺は日本人が多いので、落語家さんも来てくれるのですね。去年はいっこく堂の舞台も見ることができました。San Franciscoのジャパンタウンに和太鼓のクラブがあって、さくら祭の時には彼らのパフォーマンスを見ることができます。
投稿情報: Jabroni | 2006-03-15 19:39