NFL 2006試合日程発表

MLBが始まったが、早くもNFLの2006年シーズンの日程が発表となった。今月末にドラフトがあって、キャンプは7月終わりから、8月にプレシーズンマッチがあり、9月からシーズンが始まる。シーズンチケットは3月から売り出しているという話は「シーズンチケット」のエントリ で書いたが、あの時点ではまだ日程は発表になっていなかったのだ（相手は決まっているが）。

今日はNFLの試合日程の仕組みについて書いてみよう。複雑なシステムだが、非常に良くできている。

NFLは全部で32のチームがある。まずそれが16チームずつ、AFCとNFCの２つのカンファレンスに分かれる。さらにそれらが東西南北の4つのDivisionに別れている。つまり１つのDivisionには4つのチームがある。我がSan Francisco 49ersはNFCの西（NW）に属していて、他の3つはSeatle Seahawks、St. Louis Rams、Arizona Cardinalsである。試合は全部で16試合あり、どのチームもホームとロード8試合ずつを戦う（プレシーズンマッチが4試合あるので、全部で20試合）。この16試合は次のように決められている。

1. 同じディビジョンの相手とはそれぞれホーム＆アウェイで戦うので２×３で6試合。これは毎年不変。
2. 同じカンファレンスのうち、別のディビジョンの4チームと1試合ずつ。全４試合。
3. 違うカンファレンスの１つのディビジョンの4チームと１試合ずつ。全４試合。
4. 同じカンファレンスの別ディビジョンのうち、2に入らない2つのディビジョンから、前年度成績で同じ順位のチームと1試合ずつ。全2試合。

これを全部足すと16試合になる。まず１はプレイオフに当たって、まず各ディビジョンの1位が選ばれるので、ディビジョン内の対戦が多くなるのは当然である。

2と3は、ローテーションとなる。対戦するディビジョンの組み合わせは毎年変わっていくので、同じカンファレンスのチームとは3年に一度、違うカンファレンスのチームとは4年に一度は対戦がある。それぞれ6年、8年に一度ホームに迎えることになる。これでディビジョン、カンファレンスの独自性と、何年かに一度すべてのチームと対戦するということを実現している。

４は前年度同じ順位のチームと対戦するというものだが、これは極端に強いチームと弱いチームが対戦することを避けている。

さて、これで49ersの2006年度の対戦を見てみると

Sep 10    @Arizona  <1> NW3 / 5-11
Sep 17    St. Louis <1> NW2 / 6-10
Sep 24    Philadelphia <4> NE4 / 6-10
Oct 1    @Kansas City <3> AW2 / 10-6
Oct 8    Oakland  <3> AW4 / 4-12
Oct 15    San Diego <3> AW3 / 9-7
Week 7    BYE   
Oct 29    @Chicago <2> NN1 / 11-5
Nov 5    Minnesota <2> NN2 / 9-7
Nov 12    @Detroit <2> NN3 / 5-11
Nov 19    Seattle <1> NW1 / 13-3
Nov 26    @St. Louis <1> NW2 / 6-10
Dec 3    @New Orleans <4> NS4 / 3-13
Dec 10    Green Bay <4> NN4 / 4-12
Dec 14    @Seattle <1> NW1 / 13-3
Dec 24    Arizona <1> NW2 / 5-11
Dec 31    @Denver <3> AW1 / 13-3

表の見方は日付、相手（@が付くのがロード、ないのがホーム）、<>の数字が上記のルール番号、カンファレンス－ディビジョン－去年の順位/の後が去年の勝敗である。カンファレンスのNはNFC、AはAFC、EWSNがそれぞれ東西南北となる。

1で同じディビジョンの相手と2試合ずつ行うので、相手の順位は自分の順位以外のものが2回ずつ出てくる。そこを4で自分と同じ順位のもの２つを補う。2と3は全チームと当たるので、1位から4位まである。つまり相手の16チームの順位だけを見れば、1位から4位までのチームが4回ずつ出現するわけだ。もっともディビジョンによって、実力の差はばらつきがあるので、必ずしも公平になるとは限らない。例えば2005年のNWは1位のSeahawksがダントツであったが、2位のSt.Louisは6勝。これは49ersがルール4で当たるPhiladelphia（NEの4位）と同じである。またNFLの場合は、選手のサイクルが短く、ドラフトやFAでかなり入れ替わるので、成績は毎年変動するので、前年度の順位がそのまま今年の実力にはならない。

今年はAFCの西地区と総当りするので、湾を越えた向こうにあるOakland Athleticsとの対戦がある。10月8日のこの試合はベイエリアで話題となるであろう。