「マネーボール」の話を引っ張ってしまったが、日曜日(16日)はSan Franciscoの北カリフォルニアさくら祭を見てきた。これはジャパンタウンで毎年4月の第2週の土日、第3週の土日の合計4日間にわたって行われる。ジャパンタウンの周りの道は閉鎖されて、テントが出たり(上の写真はジャパンタウン真ん中の五重塔の周り)、サンフランシスコの太鼓クラブによる和太鼓、空手クラブの演舞、最終日には御輿が出たりのイベントが行われる。
見に行った日曜日は二日目。このBlogには何度か書いたが、今年のベイエリアはとにかく寒く、4月になったというのに雨空の日が続いている。この日は晴れたが、時々急に雲が空を覆って小雨が降るという不安定な天気であった。
外にできたフード屋台では、ビールやハンバーガーのほかに、日本らしく焼きそば、たこ焼き、今川焼きなどを売っていた。ちょっと高くて買う気にはならないが。
都ホテルの中の会議室では、琴の演奏、折り紙や紙人形、生け花の展示、茶道のデモンストレーションなどが行われる。下の写真はその茶道のデモンストレーション。男性はアメリカ人(白人)だが、別のアメリカ人の男性がその横で解説をしていた。
このジャパンタウンは紀伊国屋と都ホテルがあり、その間に日本レストランや日本の店が並んだ商店街がある。この場所の所有者は日本の近鉄で、この商店街も近鉄モールと呼ばれている。ところが、この近鉄が今年この場所を売りに出した。買ったのは日系企業ではなくアメリカの会社。日系人のコミュニティとも会議を行い、テナントは残ることになって一応ジャパンタウンは存続することになった。
しかしながら、日系人の中でも2世、3世と世代を経るにしたがって日本に対する執着心は薄くなる。また彼らも大学に入ると親元を離れて暮らすようになるので、このように1つの地域で日系人社会を維持していくのはなかなか難しいようだ。さくら祭以外にも、紀伊国屋で本を買うなど、ジャパンタウンに行く機会は結構ある。行ってみるとトイレは小さいし、商店街にある店もどことなく古臭く、このままでは廃れてしまうと感じる。新しい資本が入ってリニューアルしてくれるのならありがたいのだが、日系人のコミュニティという側面もあり、なかなか難しい問題ではある。
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