この写真は何かというと、ガスステーション(GS、日本ではガソリンスタンド)の給油機のパネル(の一部)。アメリカではほとんどがセルフサービスになっている。まず車をこの機械の横に停車して、このパネルの前に来る。支払いはクレジットカードもしくはデビットカードになる。上の写真の「87」の上にあるスロットにカードを差し込んで磁気を読む。
次に支払い方法をクレジットかATM(デビット)かを選ぶ。クレジットの場合は支払いが可能かどうかのチェックがある。デビットの場合、暗証番号を入力する。それが終わったら、給油口を車のガソリンタンクに差し込んで、ガソリンの種類を選ぶ。上の「87」というボタンがそれだ。
その「87」の左にRegularとあって、さらにその左にパネルがある。これは暗証番号を入力するものだが、上にあるパネルと同じものだ。なぜ同じものが2つあるのか?よく見ると左下の方には車椅子のマークが書いてある。つまりこれは車椅子のお客さんのためのものなのだ。しかし上のものと20センチと離れていない。
「これだけしか下がってないのに意味があるのかな?」というのは車椅子に座ってないから言えるのかも知れない。でもそれなら元々のパネルをもうちょっと下げればよい話。詳しい事情は分からないが、想像するとこんな感じかな?
ガソリンスタンドはセルフサービス用のパネルを大量に作っていた。しかし車椅子のユーザが届かないとクレームをつけた。それではと車椅子の人が届くパネルの位置は地上何インチかというような規定が決められた。しかし大量に設置した機械をすべて入れ替えるのはコストがかさむので、臨時にパネルを取り付けた。
今日使ったGSはShellだが、ARCOでは最近支払い用のパネルを入れ替えた店が多い。今度高さをチェックしてみよう。
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