今朝のSan Jose Mercury Newsの記事より。
知らない間に、シリコンバレーは無線LAN天国のようになっている。日本にいるときは、i-modeやらH''(Edge)を見慣れていたので、2002年当時アメリカに来たときは、あまりの携帯事情の悪さにあきれたものだ。しかし実際に生活してみると、車で移動することが多いので、ほとんど不便を感じない。というより、外でインターネットにアクセスして、メールを読んだり書いたりするチャンスがない。
しかしそれも改善されつつある。以前CaltrainがWiMAXの実験に成功したということを書いたが、街の中でも無線LAN(WiFi)が広まりつつある。Googleは会社のあるMountain View市でWiFi設備を作り、社員と住民にサービスを提供している。San Francisco市はそのGoogleとEarthlinkと組んで市内に無料WiFiを敷設している最中である。さらにNPOのジョイントベンチャーSilicon Valley NetworkがSanta Cruz市からMilpitasまでのシリコンバレー地域で同様のサービスを提供しようとしている。
日本のように携帯電話網が発達していない(特にデジタル網は遅れている)ので、WiFiを使ったところが違う。WiFiであれば、通信料の心配をしなくて使える。しかし、代わりにセキュリティの問題もある。これにはユーザ自身が気をつけなければならない部分が多分にある。カリフォルニアではWiFi装置のメーカーに対してユーザへの警告を義務付ける法案が出たりしているそうだ。まあ、これから本格的に使われていけば、ユーザの関心も高まってくるのだろう。
無線LANといえば、やはり一番使うのは空港の待合室だ。飛行機にはノートPCを持ち込むし、検問がうるさいので早目にいくことが多い。ところが、空港はこれを有料の会員制にしている。これでは頻繁に出張するような人しか使えない。あれこそ無料にしてもらいたいものだ。
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