ALCS/CECOという役職

ALCSはTigersが3連勝。Athleticsはまだ1勝もできず歯が立たない。苦しくなった。ところで今日のゲームはTigersの地元Detroitで行われたのだが、現地の午後4時から。西海岸の時間では午後1時からの開始となる。平日のこんな時間にやられては、見ることができない。これは何とかならないものか。

2年前のプレイオフのYankees対Redsox戦。たしかALCSだと思ったが、夜テレビをつけたら試合の終盤に入っていた。時間は夜9時前。東海岸 では夜中の12時近くだ。つまり、現地（New York）では何と夜の9時に試合を開始していたのだ。客席が映ると「南極基地にいるのか」と言わんばかりの防寒具をつけて、吐く息が白い。「もうすぐ日 付が変わります」というようなアナウンスがあった。それでも客は寒い中応援していた。

なぜこんな無茶な時間に試合を始めたのかというと、テレビのためである。Yankees対Redsoxといえば、アメリカンリーグのもっとも人気あるカー ド。客が寒い思いをしても、全国の人がテレビで見ることができるようにという配慮で、遅い時間にゲームをやっていたのだ。それに比べて今年はAthleticsとTigerという人気の低い球団の対戦なので昼間に行われるということなのか？

枕が長くなってしまった。本題はこちら
Ex-NCR counsel is hired by HP CEO Hurd
「GoogleがYouTubeを16.5億ドルで買収」という派手なニュースの裏で、シリコンバレーを騒がしていたのが、HP取締役会のスパイ事件であった。結果として前会長のPatricia Dunnは社を離れて裁判を受ける身となった。

会社としての建て直しのために、CEOのMark Hurdが呼び寄せたのが、Jon Hoakという弁護士で、Chief Ethics & Compliance Officerという役職についた。「最高倫理・法令順守役員」とでも言うのだろうか。俗に「CXO チーフなんとかオフィサー」という役職はいろいろあるが、Ethics & Complianceというものはなかったはず。記事を読むといわゆる企業顧問弁護士なのだが、通常の顧問弁護士よりも地位を上げてVPにするために作った役職のようだ。あのような事件があった後だけに、企業倫理を徹底させようというのは当然のことだ。

このJon Hoakは元NCRの顧問弁護士であった。つまりMark Hurdの元部下であった人。Mark HurdはNCRからHPに引き抜かれたのだが、今までNCRの元同僚は呼び寄せていなかった。彼が最初の人となった。