ベイエリアの家の価格が下がる兆候を見せている。San Jose Mercury Newsの記事に、不動産売買の件数と平均価格を、今年の9月と去年の9月で比較したものが載っている。ベイエリア全体では先月は5277軒の家が売買されたが、これは29.8%のマイナス。しかし平均価格では、$653,000とわずか1.1%ながら上がっている。
地域別にみると、San Francisco 市は売買件数が299と10.5%減ったのに、その平均価格は$800,000ドルで5.6%の上昇。San Franciscoはこのあたりでは最大の都市だが、スラムとは言わないまでも、低所得者層が住む地域もある。おそらく最高値の物件はSF市にあると思うが、平均すると80万ドルということになる。これを越えるのが、SF市の南側にあるSan Mateo County。カウンティ(County)は州より小さく、市より大きな行政区域で、San Franciscoのような大きな都市は1つのカウンティとなる。そのSan Mateo Countyは売買件数が495件で19.8%のマイナス。平均価格は1.8%下がって、$801,500である。
平均価格ではその下にSanta Cruz($748,250)があって、その次がシリコンバレー最大のSanta Clara Countyとなる。売買件数は1192とこのエリア最大で、平均価格は$735,000。売買件数では32.2%も下がっているのに、価格は4.3%の上昇だ。
Santa Claraの家の価格は、2002年にITバブルがはじけて下がったが、去年あたりからまた上がり始めた。しかし、今年6月に$770,000という最高値をつけているので、ここから比べると下がってきている。
IT産業はいわゆるオフショアでかなりの人が職を失い、この地を去った。それが2003年。今年になってそのゆり戻しがあって失業率は下がっている。ただし、不動産の値段は不況下でも上がり続けていた。そのバブルがはじけてきたということだろう。
アパートの価格は最近上昇気味である。そろそろ家を持ちたいとも思うのだが、永住権がまだ来ない。永住権は2001年のテロ以来、非常に審査に時間がかかるようになり、申請してから何年もかかるようになってしまった。これがないと(いつ何時失業するかもしれないので)、家を買う気にはならないのだ。永住権が取れるころに、不動産価格がもっと下がっていてくれたらいいのだが。
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