これは昨日の会社での出来事。ある人が研究所の人全員に「面白いデモがあるよ」というメールを出してきた。ゲームのためのテクノロジーベンチャーのデモらしいが、館内ではなく、駐車場であるという。「一体何だろう?」と思ってビルを出てみると、駐車場に大きなトレーラーがとまっていた。
写真には写っていないが、この右にトレーラーを引っ張る車がいる。
D-BOXという会社のデモで、パネルでDVD画面にあわせて振動する椅子(ソファ)のデモであることが分かった。トレーラーの前には4人ばかりスタッフがいて、さらに2,3人待っている。今は前の組がデモ中で、10分くらいで次のデモが始まるという。
10分後、トレーラーから人が出てくる。「面白かった」というようなことを話している。自分たちの番になったのでトレーラーに入る。中には椅子が2つの椅子が3列。合計6つ並んでいて、前にスクリーンがある。運良く前の席に座る。「手元のスイッチを押してくれ」と言うので、その通りするとふくらはぎの部分が持ち上がり、さらに椅子全体がリクライニングされる。
ビデオが始まる。映画に出てくる車や列車が走ったり急ブレーキをかけると、椅子が振動する。いろいろな映画のアクションシーンだけつなげたものだが、CG映画はIce Ageだと後で誰かが言っていた。
この仕掛けはHow it works に説明がある。DVDの映像・音声と一緒にMotion Codeというデータがある。椅子はこのMotion Codeによってタイミングよく振動している。説明ページのビデオに出てくるが、Motion Codeは映画にあわせて人間が手で入力しなければならないそうだ。もっともこういうものはいずれは映画を作るときに作りこまれるようになれば、今のマニュアルによる入力はなくなるのであろう。
あとはゲームへの応用。リアルタイムに反応すれば結構面白いゲームができるだろう。こういう大きな仕掛けは日本のゲーム産業では考えないだろう。何しろゲームのために巨大な椅子を買うというのは、日本の住宅事情には厳しい。アメリカらしい発明品ということになるだろう。
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