香風ラーメン

新しいラーメン屋を開拓するのは久しぶり。San Joseのミツワのあるモールにできた香風（かふう）というラーメン屋に行ってみた。

香風と書いて「かふう」と読む。英文字ではKahoo。

実はこの香風は「どへんこつ」という「超」がつくほど有名だった店の跡にできた店である。何が有名かというと、「どへんこつ」は本格的な「徳島ラーメン」の店だったのだ。

私自身アメリカに来て、このどへんこつに入るまで知らなかったのだが、徳島ラーメンというのは、ラーメンの汁が独特。醤油ラーメンを頼んでも、ふつうの醤油ラーメンの味はせず、すき焼とか肉じゃがのような甘いタレが効いた不思議な味であった。しかも味がかなり濃い。徳島ラーメンの何たるかを知らないと、仰天する。私もアメリカに来たばかりのころに、最初に入ったラーメン屋がこの「どへんこつ」で、何の知識もなく、生まれて初めて徳島のラーメンを食べたのであった。その時は後に忘れられないほどの衝撃を受け、「アメリカにはこんなまずいラーメンがあるのか」と思ったのであった。

その後、これは徳島県独自のラーメンであることを知ったが、正直言って好みの味ではなかったので、どへんこつには行かなかった。日系のウェブサイトのコミュニティ欄では、絶えず「美味い」派と「まずい」派が喧々諤々の議論をやっていて、常に書き込みの数がトップであった。その後、勇気を振り絞ってまた「どへんこつ」に行ってラーメンを食べた。相変わらず好きにはなれなかったが、「ハマる奴はハマるのだろう」ということが分かった気がした。「まずい」と言われても頑として味を変えず、マニアはSacramentoやFresnoからも来るという店であった。

「どへんこつ」のオーナーが店を売ったというニュースは最近になって知った。店名も変わり、ふつうの（徳島でなく）ラーメン屋になっていた。

味噌ラーメンを食べてみた。この店は醤油ラーメンと塩ラーメンが$6.95で、味噌ラーメンとタン麺が$8.95という値段設定。写真で見ると野菜が乗っているが、味噌ラーメンはタン麺と同じく「野菜がいっぱい乗ったラーメン」というものらしい。この2ドルも野菜のトッピングの分ということらしい。

味は悪くないけど、やはり味噌ラーメンはコーンが入っているといいのだが。ちなみに、チャーシューや手羽先の乗ったミニ丼が2ドル。今日はそれほど空腹感がなかったので、手が出なかった。