サンフランシスコに現代美術館、SFMOMA (San Francisco Museum Of Modern Art)というのがある。ここでPicasso(ピカソ)の展示があるというので、小雨降る中行って見た。
小雨が降る中、SFMOMAに着いてみると30人くらいの行列ができていた。もっともこれは入場券を買うためのものであった。美術館の入場料12.5ドルと、Picasso展の特別料金2.5を合わせて15ドルを支払って中に入る。
このSFMOMAは5階建ての美術館になっていて、1階にはショップが入っている。奥の階段のところで入場券を見せて入り、そこから階段で上がっていく仕組みになっている。2階から展示を見ながら上がっていくと、3階から4階に上がる階段のところに列ができている。「これはPicassoのための行列か?」と聞いてみると、案の定そうだった。そこから5階のPicasso展示階まで行列になっている。仕方ないので並んだが、意外に早く入れた。中が混雑しないよう20人くらいずつ入場させていたのであった。
で、展示はどうだったかというと・・・
ハズレだった。
ピカソ、ピカソと言っていたが、正式には「Picasso and American Art(ピカソとアメリカ美術)」というタイトルになっている。これはどういうことかというと、ピカソとピカソに影響を受けたアメリカのアーティストの作品が展示されているという意味なのだ。そのアメリカ人のアーティストとはMax Weberだったり、Roy Lichtensteinだったりする。
絵の展示はこうだ。Picassoがある時期に描いた絵がある。ある抽象画の手法だったり、例の顔の形が極端にデフォルメされた絵だったり。そのPicassoのオリジナルが2枚くらいあると、その手法を模倣した作品が10くらい並んでいる。絵の数はたくさんあるが、Picasso自身の絵は20枚もなかったかな。
たしかにPicassoがたくさんのアーティストに影響を与えた偉大な美術家であることは分かったのだが、Picassoの絵を見ようと思って行くとがっかりする。
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