左手の痺れはもうかなり収まってきた。痺れというより「違和感」はまだ残っているが、日常業務(キーボードを含めて)はほぼ問題なくなった。ではそれでめでたく終わったかというと、そうは行かない。会社が「労災」と認定してしまったので、いろいろと面倒な作業が残っている。
まず、会社指定の医師から紹介されたリハビリセンターに行く。これは6回のコースということで、週2回、3週間行かなければならない。会社のすぐそばにあるので通うのは楽だ。受付を済ませて奥にいくと、だだっ広い部屋があって、手前にはベッドがいくつか並んでいて、奥にはトレーニング機器がある。
セラピストと面談し、これまでの経緯を説明する。面倒なので、社内のPCコンサルタントが書いたレポートを渡して「キーボードの高さが悪かったみたいだ」と言うと、いろいろと改善点を挙げられた。ここまでいろいろな人に診断してもらい、今回の痺れの原因は大体見当がついている。問題の原因は、会社のデスクで使っている椅子のアームレストと、キーボードの前にあるリストレスト。アームレストは腕の神経を圧迫する。リストレストの上に手首を置くと、手首を固定してしまうので、キーを打つ時に手首の先が左右に曲がる。この時またここでも神経を圧迫してしまう。しかし他にも姿勢が悪いとかヒジの角度がどうだとか言われて、以下のサジェスチョンをもらった。
- キーボード台を下げて、なおかつ前に傾ける。これで手首が浮き、さらにまっすぐになる。キーボードでもマウスでも、手首は固定して上腕ごと動かすのが正しい。しかしこの姿勢はかなり不自然だ。結局のところキーボードを打つ時はひじも手首も接地してはいけない。手を浮かせて置くのは疲れるので、なるべくキーボードとマウスを低い位置において、腕の負担を減らすことになる。
- キーボード台が机の手前に出るので、TVモニターは近づけてさらに下に本を積んで高さを上げる。これはモニター上部を目の高さにそろえるのが目的。
- 椅子のアームレストは取って、さらに背中にはクッションを挟む。
- 時々、肩甲骨、首、大胸筋のストレッチをする。
この日はこういう相談をしただけ。治療としてはお湯と水に交互に左手をつけただけだった。あと5回やらなければならないが、この週はあと「金曜日の朝7時しか予約が取れない」と言うではないか。
ということで金曜日は早起きして食事も取らずにリハビリへ向かった。今回はPCデスクの改善のフォローアップ。前日に同僚に撮ってもらった写真で評価してもらう。クッションの位置が悪いとか、モニターの高さが足りないとか、キーボードをもっと手前に持ってくるとか細かいことを言われた。
1回目にはなかったが、その後マッサージをして、軽い機械体操をした。さらに最後には低周波装置での電流を通す。「何か変化はあるか?」と聞かれるが、分からない。痺れはかなり治まってきているので、劇的な変化がを感じるほどではなくなってきている。ふつうなら通院することもないのだが、今回は「業務」になってしまったので、最後まで続けなければならない。
この治療院にはセラピストが使うPC以外にキーボードやマウスが置いてあって、説明のたびに持ち出して、「手の角度がどうのこうの」と説明を始める。やはりこのあたりではキーボード作業での怪我が多いということだろう。
最近のコメント