今回の来日で一番のお楽しみは花火大会。特に7月の最終土曜日と、8月の第一土曜日は日本全国で有名な花火が行われる。7月26日には、東京で隅田川と立川というメジャーな大会があったのだが、7月27日は大阪に行くことになっていたのでこれは諦めた。次に関西地区での大きな花火大会を探したのだが、あいにく26日に関西で行われるメジャーな大会はなかった。そこで岐阜の長良川中日花火大会を見ることにした。岐阜なら東京から大阪に向かう途中にあるので、旅に行く途中で見ることになる。長良川では2001年に「岐阜長良川花火大会」を見たことがある。同じ場所で行われるのだが、今回の中日新聞が主催する方が規模が大きいのだ。
まず宿を探してみたが、岐阜駅近辺のホテルはすべて予約がいっぱいだ。そこで名古屋に宿をとり、岐阜までJR東海道線で往復することにした。
名古屋のホテルから出て、5時15分発の東海道線快速で岐阜に向かう。名古屋と岐阜はともに県庁所在地だが、岐阜市は愛知県に近いところにあるため、距離は近い。通勤圏内でもあるそうだ。6時前に岐阜に到着。駅構内のコンビニで食料を購入。駅から出て「花火大会会場行きの臨時バス」に乗ることにした。
長い行列を並んで、バスに乗り、ようやく会場につく。花火は金華橋と長良橋の間であがるのだが、金華橋のさらに下流のところにバスはついた。そこから河川敷に入って、上流に向かって歩き、金華橋の下をくぐって、河原に入り、ようやく今日の花火鑑賞ポイントに到着した。川で花火を見るのは6年ぶりのこと。
河原はこんな感じ。
7時の時点ではまだ明るい。しかし7時15分ごろから花火の打ち上げが始まった。打ち上げ方がゆっくりだったので、あれは競技会だったのだろう。鑑賞ポイントは本部席から離れていたので、アナウンスは聞き取れなかったのだが、業者の名前をアナウンスしていたように思えた。
7時40分ごろ、周りが暗くなったころから、本格的な花火の打ち上げが始まった。基本はスターマインで、小さなもの、大きなものが適当に組み合わされ、繰り返し上がっていく。アメリカの花火だと15分くらいですべて終了してしまうのだが、日本は2時間近く続く。このボリューム、迫力はやはり日本の花火の方が上だ。何しろあがる玉は3万発。この規模の花火を見ることができ、本当に幸せであった。
帰りもシャトルバスだが、河原近辺は道が混雑するため、しばらく駅に向かって歩き、裁判所前というところから駅まで出る。岐阜に限らないことだが、花火大会は1年の中で最も町が混雑する日である。警官が総動員されて観客の誘導が行われる。今回は河川敷の堤防を上る階段がボトルネックになっていたのと、シャトルバスに乗るのに少し並んだくらいで、全般的にはスムーズに人を流していた。
***
それにしても日本の花火は美しいし、ボリュームもすごい。日本の文化で世界に誇れるものと言ったら、マンガでもアニメでもなく花火であろう。アメリカ人に見せてやりたい。
最近のコメント