大阪のコテコテお笑い文化の中心地が、このなんばグランド花月であろう。平日の月曜日だが、1日に3回の公演があって、1回目は9時半から始まる。2回目のチケットを購入してから、昼食(先ほどのエントリーの千房)をとり、町を見てから花月に入った。
グランド花月の公演はまず漫才と諸芸がいくつかあり、その後で新喜劇がある。
一部の漫才は、トップバッターがミサイルマン。若手の漫才コンビで、野球のネタで笑わせるというもの。次はサウンドコピーというベテランのコンビ。彼らの芸は「音まね」で、車の発射音とかヤギと羊の鳴き声の違いなどを出していた。おかけんたゆうたは正当派の漫才。Wヤングは、師匠と弟子のコンビ。その後で春日理那(かすがりな)という9歳の恩難の子が出てきた。アナウンスによると、中国人のお母さんと日本人のお父さんをもつ人で、中国で育ったという。京劇の顔の早変わりを見せてくれた。その後はベテラン3組。コメディNo. 1は「アホねた」が定番だが、坂田だけではなく、前田五郎もけっこうアホになっている。中田カフス・ボタンは相変わらずカフスの乱れた私生活を笑うというもの。最後に桂文珍の落語。落語といっても古典ではない。新作なのかもしれないけど、ストーリーはなく世情を笑うというもの。船場吉兆の元社長のネタもあった。
新喜劇は「大人って不思議」というタイトル。小薮千豊、井上達夫、島木譲二、やなぎ浩二、島田一の介、鵜川耕一、森田展義、吉田 裕、西峯喜策、牧野大介、末成由美、五十嵐サキ、酒井藍、桑原和男が出演。売れない役者の鵜川が、金持ちの娘の五十嵐と結婚を目指すというもの。その五十嵐サキの甥が小薮なのだが、設定はなんと「小学3年生」。あんな背の高い小3がいるか。最後は前衛舞踏のような鵜川、吉田、西峯の演劇が世界的に認められたというこれまた無茶な設定。まあ、新喜劇なので突っ込んでも仕方ないことだが。
公演がすべて終了して外に出ると、なんと雨が降っていた。劇場の中にいたので全く気づかなかったが、大きな雷が鳴って、激しい夕立となったようだ。なんばの商店街のアーケードまで走り、地下鉄でホテルのある梅田まで行ったころには雨は止んでいた。時間的には短かったが、この一雨のおかげで気温が少し下がった。
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