先月、会社が新製品をリリースしたので、開発仕事は一段落。
と、思ったのはつかの間。その後も開発が続いている。パッケージソフトは出したらとりあえずはそのままなのだけど、ウェブ上のSaaS (Software as a Service)はリリースした後も、更新が続く。
来週に納期を控えて、この土日も仕事(ちなみに出勤はせず、皆自宅で働く)かなと思っていたが、「今週の日曜日は特別だ」と拒否する人が続出。それもそのはず、スーパーボウルサンデーだ。
贔屓チームの49ersが出てなくても、スーパーボウルだけは見る。スーパーボウルはパーティーを開く家もあるけど、今年はどこにも行かず、誰も呼ばず、自宅で見ることとなった。
今年のスーパーボウルはIndianapolis ColtsとNew Orleans Saintsの対戦。どっちも圧倒的な攻撃力で、オフェンスの強さで勝ってきた。ちなみに、QB(クォーターバック)はColtsがPayton Manning。プロ入り以来のエースで、チームを引っ張って常勝チームにしてきた。一方のSaintsはDrew Breeze。こちらは遅咲きの苦労人といったところ。Saintsはスーパーボウル初出場ということもあって、Colts有利と言われていた。
どちらも贔屓チームじゃないのだけど、一応49ersが属しているNFCのチャンピオンということと、4年前にNew Orleansに旅行したことがあるという理由でSaintsに肩入れして見ることにした。
序盤は、予想通りか?Coltsが攻めて10−0とリード。Saintsは第2クォーターになってようやく攻められるようになって、フィールドゴールを2つ決めて10−6と追い上げ。
ここでハーフタイム。THE WHOがコンサートしていた。すみません、昔のバンドということしか知りません。
後半になって、まずSaintsがオンサイドキック。これが成功して、タッチダウンにつなげて10−13と逆転。Coltsも負けずにタッチダウンして17−13と再逆転。その後SaintsがまたFGを決めて17−16。
ここがNFLのゲームの面白さなのだけど、タッチダウンすると6点だが、その後キックを蹴るチャンスがあって1点追加できる。つまりタッチダウンだと7点。フィールドゴールは3点だけなので、FGを2つ決めてもタッチダウン1つには1点負けてしまう。ここまでColtsはTD2つにFG1つ。SaintsはTD1つとFG3つ。つまりTD1つにFG2つの差で1点のビハインドになっている。
しかしムードとしてはSaintsに有利になりつつあった。4QでSaintsがタッチダウンを奪ってリード。ここでSaintsはキックを蹴らず、2ポイントコンバージョンを狙う。残り2ヤードの地点から、キックだったらまず確実に1点取れるが、ここで再びタッチダウンのようにボールをエンドゾーンに持ち込めば2点入る。
Saintsがここで2ポイントコンバージョンを狙ったのは、点差。17−22からキックで1点取ったら6点差。これではColtsにタッチダウン+キックで7点取られたら逆転される。コンバージョンで7点差にしておけば、Coltsがタッチダウンを取っても同点になる。ここでこのギャンブルをしたのは、もちろん、前半での1タッチダウンと2フィールドゴールで1点負けていたことが響いているのだが。
で、このギャンブルプレイは実に際どいもので、QB Breesの投げたパスをShockleyというWRが取る。そのままエンドゾーンに押し込んだのだが、相手のColtsの選手にはじき出されてエンドゾーン寸前で止まってしまった。コンバージョン失敗と判定されたが、Saints側がチャレンジ(抗議)して、審判がビデオ判定。この決定が覆ってコンバージョンが成功と判定される。これで17−24と7点差。
残り時間が少なくなって、Coltsの攻撃。Payton Manningがそれこそ鬼のような形相で攻め上がって、もうちょっとでタッチダウン・同点というところまで来たのだが、ここでSaintsのCB Tracey PorterがManningのパスをインターセプト!そのまま走ってタッチダウンを上げて17−31と大きくリード。このまま試合が決した。
後半だけで3回も逆転したし、ゲームとしては面白いものだった。
願わくば、49ersがスーパーに出て欲しいのだけど、この願いが実現するのはいつのことやら。
私は全くの門外漢ですが、プロのような解説ですね(笑)。
投稿情報: ちゅう @m78seven | 2010-02-08 00:38