見ようと思っていたが、なかなか行けなくてやっと行ってきました。
アメリカに来てから映画を見るのは年に1本くらいのペースに落ちている。前に見たのはGet Smartだから1年半も前だった。Avatarは見ておきたいと思って、近所の映画館へ。せっかくだからIMAXで見ようと思ったが、1:45からの回は満員(1時間以上前だったが)。しかたなくその次の5:30からの券を買って、一端家に戻った。
公開から1ヶ月半も経っているのにまだこんなに混んでいるのか。明日スーパーボウルがあるので、土曜日の今日映画を見ておこうという人が多かったのか(自分もそうだが)。
映画自体は面白かった。ストーリーがショボイと言われているが、娯楽映画なのであんなものでしょう。
コンピュータ屋として興味があったのは、やはりCGと3D。Navi(惑星Pandoraの住民)の動きが非常によくできていた。後で調べてみたところ、やはりモーションキャプチャだった。やはり人間が演じて、そのデータを取らないと、人間らしい動きにならないようだ。でも、そろそろ動物や人間の動きを計算で作れないのかな?
3Dは昔ちょっとかじったことがあったので興味はあった。眼鏡をかける両眼立体視は目が疲れるというのが定説だった。それは視差 (Disparity)と焦点距離 (Focal Distance)に誤差が生じるため。視差では画面から飛び出しているはずなのに、実際にはスクリーンに映った映像を右目と左目で見ている。目が実際に見ている距離はスクリーンにあるのに、実際にはもっと手前にあるものとして認識する。そのため目と脳が疲れると。Avatarは2時間40分もの長編だったが、あまり大きく疲れることはなかった。スクリーンが大きかったからか?
あと、これは22世紀の話ということだけど、あと100年後に宇宙開発技術がこれだけ進歩しているのか?科学技術は驚くほどのスピードで発展したと言われているが、宇宙開発だけは期待より遅れている。1970年代に作られた「2001年宇宙の旅」という映画があったが、実際に2001年にはあそこまで行っていなかったわけだし。「(金になる)資源に対する欲望」は100年経っても変わっていないだろうけど。
2001: A Space Odysseyは1968年公開ですね。あの時代に物理的に正確な描写を演出したのは特筆ものです。
アバターは観ていないのですが、立体像が薄い紙の上に描かれた「絵」でそれが何層にも重なっているという印象はありましたか?それとも例えばモーションキャプチャされたキャラクター自体に奥行きがあるように感じられましたか?
投稿情報: ちゅう @m78seven | 2010-02-07 01:30
「絵が重なる」って意味がよく分からないけど、ちゃんとした3Dでした。
まず基本は主人公が画面の真ん中にいて、背景から浮き出ているというもの。舞台がジャングルなので、かなり奥行きが感じられる。
滝壺や木から人が落ちるシーンでは、あまり3Dを感じかなかった。たぶん手前から奥に向かっていると、あまり効果がないのか?
戦闘シーンで戦車が壊れて部品が飛び出してくるのだけど、あの時は体で避けた。
他では樹の胞子みたいなのが浮いてるシーン。あれはかなり飛び出していた。
つまり、動きが遅いシーンだと3Dが分かりやすい。激しく動く場合は、手前に出て来るとわかるけど、奥に向かうと分かりにくいかな。
モーションキャプチャは3Dとは別の技術で、これがすごいと思えるのは樹の枝の上を歩くようなシーン。ある程度引いて撮っているので、人物自体に3Dは感じません。
投稿情報: Jabroni | 2010-02-07 11:58
昔流行ったステレオグラムってやつです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%ac%e3%82%aa%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%a0
立体視できますが、元の絵が2Dの同一面上にあるため、うすっぺらい紙に描かれた2Dの層が積み重なっているようにしか見えない、という。
http://images.google.com/images?client=safari&rls=en&q=%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%ac%e3%82%aa%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%a0&oe=UTF-8&um=1&ie=UTF-8&ei=Pc9vS-_UGpXk7AP32vGaBw&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=4&ved=0CCsQsAQwAw
モーションキャプチャはファイナルファンタジー8くらいから多用されるようになりました。
投稿情報: ちゅう @m78seven | 2010-02-08 01:00
ランダムドットやシングルイメージステレオグラムはパターンの繰り返しになってて、そのパターンが1個ずれる、2個ずれるということで擬似的に視差を作ってるんでしょ?だから視差(つまり距離)が離散的(パターンの幅の倍数)になるので絵の重なりにしかならない。
偏光眼鏡で右目と左目に違うイメージを見せれば、視差は連続的に表現できるので、スムーズな3Dになります。
あと視差で遠くに見せているのは焦点もぼかすなどして、自然な感じに仕上がってます。
投稿情報: Jabroni | 2010-02-08 23:46