最近、このブログに全然書かなくなってしまった。日々活動はしているけど、ブログにまで書くネタがない。
そこで、アメリカに移住以来凝っている「チリ作り」のことを書くことにした。チリはChili Con Caneというアメリカの料理で、挽肉、豆、野菜のスープのようなもの。これを時々自分で料理するので、その記録を兼ねてブログに書くことにしてみた。
まず材料
- 牛挽肉 約1500グラム
- タマネギ 小さいもの4個
- ベルペッパー 3個
- セロリ 2本
- トマト水煮 缶詰約3キログラム
- キドニービーンズ 缶詰約3キログラム
- クミンパウダー 小さじ3
- パプリカ 小さじ2
- イエローチリパウダー 小さじ1
- コリアンダー 小さじ1
- ガーリックパウダー 小さじ2
- 塩、胡椒 少々
- 水 適量
まず、1500グラムとか3キロとかいう重量に圧倒されるかと思う。これは下で書くように特大の缶詰を買ったため。分量としては20人分くらいはあると思う。この手の「汁物」は「煮込めば美味くなる」という考えの元に、大量に作って1週間以上冷やしては暖めるというのを繰り返して食べるためである。
さて、料理方法はまず玉ネギを1センチくらいのサイコロ状に刻み、挽肉とともに炒める。
最終的にはすべての具材を煮込むので、この過程(炒める)がないレシピもある。しかし、玉ネギは火が通るのに時間がかかるのと、挽肉は油を出すのと細かく砕きたいというのがあるので、たいてい事前に炒める。挽肉はリーン(脂身の少ない)なものを選びたいが、それでも煮込んでいるうちに油が出て来てしまう。少しでも事前に炒めてから油を取っておきたい。
ベルペッパーはこういったもの。日本のピーマンに似ているが、倍以上の大きさがあり、かなり肉厚だ。上のは赤、オレンジ、黄色のもの。今回はこの3色がパックで売られたいるものを買って来た。緑のものもあるが、アメリカでは緑のベルペッパーは赤や黄色よりも安い。
この3つのベルペッパーの種を取って、さいの目に切る。さらにセロリも刻んでちょっと炒める。
トマト。今日は事前にCOSTCOで買い物をしたので、108オンス(約3キロ)という巨大な缶詰を購入した。トマトはホール、カット(ダイス)、ピュレー、ソースといろいろなタイプの缶詰が売られている。チリを作るのには、レシピによっていろいろ使うことがあるが、自分はダイスを使うことが多い。ダイスとピュレーを組み合わせることもあるが、今回はこの缶詰がデカイので、ダイスだけにした。
レッドキドニービーンズ。これも同じくCOSTCOで3キログラムの同じサイズの缶詰を買って来た。チリに使う豆としてはこのキドニービーンズが一番多いが、他にブラックビーンズ、ガルバンゾ、ソイビーン(大豆)などいくつか種類がある。本当はキドニーとブラックビーンズをブレンドするのが好きなのだが、今回はキドニーだけ。
豆を使う場合、たいていのレシピには「Drain(水切り)すること」と書かれている。これは缶詰の豆を使う場合、それはたいてい煮た水の中に入っているためだ。この水を使っても構わないのだが、チリ全体にとろみが出る。しっかり水切りをするとあっさりと水っぽい仕上がりになる。
材料をすべてこのような鍋に入れて、全体がつかるくらいの水を加えて煮込んで行く。この鍋は高さも直径も30センチくらいある巨大なもの。チリ用に買ったようなもの。
この煮込む時にスパイスを入れる。チリの基本はクミンとレッドペッパー(またはパプリカ)である。ふつうはこの2つのスパイスを同量入れるが、今回はイエローチリ(いわゆる青唐辛子を粉にしたもので、非常に辛い)を入れるため、パプリカを小さじ2杯にして、イエローチリを小さじ1杯入れた。コリアンダーは入れなくてもいいものだが、今回は香り付けのためにいれた。
ガーリック(にんにく)は今回パウダーを使ったが、これも生のニンニクを刻んだりすりおろしてもよい。
ということで2時間ばかり煮込んで完成。
今回は最初に書いたように基本的なレシピで作った。肉はすべて挽肉で最初に炒めて細かく砕いていった。そのため肉の固まりはない。ところどころチャンキー(固まり)な肉が好まれることがあるが、その場合はあまり細かくしないとか、挽肉以外にカットした肉やソーセージを使うという手もある。
味に関してはかなり辛かった。パプリカの一部をイエローチリに替えたためだろう。自分はわりと辛いものが好きだが、マイルドが好きならイエローチリは使わない方がいいかも。
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