今シーズンに入って早くも3回目。今年はやたらと野球(MLB)に行っている。去年・一昨年はSan JoseのHP PavilionでアイスホッケーのSharksのゲームを時々見にいっていたのだが、04-05シーズンのNHLはストでキャンセルになっていた。今年最初にMLBに行ったのはMarinersのイチロー見たさであった。しかし、行ってみるとMLBは面白い。ゲームがというより、球場の雰囲気が好きだ。中の食べ物・飲み物は高いけど、ファンサービスも充実している。
前2回はOakland A'sのMcAfee Coliseumに行ったが、今度はSan Francisco GiantsのSBC Park(上の写真)に行くことにした。そしてたまたま行けるこの日に行われたのがSF Giants対Oakland A'sのインターリーグ戦であった。MLBの球団は全米に分散している。特に同じリーグのチームはあまり近くにはない。New YorkにはYankees(American League)とMets(National League)、ChicagoにはWhite Sox(AL)とCubs(NL)、Los AngelesもAngels(AL)とDodgers(NL)というように、同じ都市に2つのチームがある場合は違うリーグになるように配置される。San FranciscoとOaklandは違う都市であるが、San Francisco湾を挟んだ対岸にある。というわけで、このインターリーグ戦も地元のチーム同士の対戦であった。
この日はSF Giantsで1960年代に活躍したJuan Marichal というピッチャー(243勝を上げたらしい)を記念する日であった。彼の銅像の除幕式があり、客にはJuan Marichalの応援カードが配られ(と言っても彼はプレーしないのだが)、彼自身が始球式を行った。さらにドミニカ出身のMarichalに敬意を表するため、Giantsの選手が着ていたユニフォームにはGIGANTESとGiantsのスペイン語表記でネームがいれられていた。40年も昔の選手を今でもこのように暖かくたたえるというMLBの懐の深さを感じるイベントであった。
入場券を入手したのが直前だったので、席はレフト側の最上階。ここからグラウンドを見ると左の写真のようになる。この球場はレフト側の外野には席があるのだが、ライト側は写真のように、すぐ後が海になっており客席はほとんどない。ちなみに左打者のBarry Bondsがホームランを打つと、ボールはライト側に飛び、ほとんど場外に飛び出して海に落ちる。それを拾おうと多くのファン(というよりマニア)ボートで待ち構えているのが、この海なのである。カヌーのような小さなボートはこの席から見えないが、観光フェリーのようなサイズの船が2,3艘とまっているのがみえた。
残念ながら、そのBondsはキャンプ前に怪我・手術をして、開幕からずっと休んだままである。こうなると名前を知っている選手がいない。A'sの方もかろうじてCotsayとかShavezの名前を覚え始めたところだが、地元の選手はもうちょっと覚えなければならない。J.T.Snowというサードを守っている選手の声援が大きかった。アメリカではバッターとピッチャーが交代で出てきた場合は、掲示板にプロモーションビデオみたいなものが流れるのだが、それ以外は攻撃側の9人の打順が表示されるだけである。そのため、守備でいいプレーがあったとき、「今のライトは誰?」と思っても分からないのである。アメリカンリーグの場合DH制でピッチャーが打席に立たないので、先発や交代で出てきたときにしか名前がアナウンスされないので、それを逃すと誰が投げているのか分からない。この点は日本の球場の方がサービスがよい。
さて席についてホットドッグとビールを買いにいったら、ちょうど1回裏Giantsの攻撃でヒットが重なって2点入った。席に帰ったら3塁にランナーがいて、犠牲フライで3点目が入った。2回表と4回表にA'sが1点ずつ返したが、その後は両チームとも小刻みにピッチャーを替えて相手の攻撃をしのぎ、そのまま3-2でGiantsが勝った。結局Giantsは初回の3点だけでなんとかしのぎ勝ったというゲームであったが、それだけに初回の得点を見逃したのが惜しかった。
この日は地元の2チームの対戦とういことで、GiantsファンとA'sファンが入り混じって応援していた。通常MLBではほとんどが地元チームの応援となるのだが、インターリーグ戦でホームが近いチーム同士が対戦するとこのようなことが起こるのであろう。今年のGiantsとA'sはどちらも5割近辺をうろうろしている(GiantsはやはりBondsがいないのが大きい)。どちらか(どちらも)プレーオフに出て欲しいのだが、今年のLos Angelesの2チームはどちらも強く、難しそうだ。
ちなみに上の写真でフェンスの左の方、センターの後あたりに703という数字が見える。これはBarry Bondsの通産ホームラン数である。その下にAaronが755、Ruthが714という数字が見える。Bondsは今シーズン中に755を抜くだろうということでこの掲示が作られたのだと思うが、怪我で出られなくなってしまった。夏に復帰できればRuthの記録は抜けるであろう。Aaronの記録は来年までお預けかな。
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