しばらく、野球のことを書いていなかったが(一応新聞やMLBのWebはチェックしている)、地元のOakland Athleticsは今週4連敗が響いて、アリーグ西の1位の座は文字通り3日天下になり、現在は2位。首位のLA Angelsからは1.5ゲーム離れている。一方ワイルドカード(3地区の2位のうち、最も勝率の高いチーム)の争いではまだ首位にいて、2位のNY Yankees(東地区)との差はこれまた1.5ゲーム差となっている。
アリーグの中地区はChicago Whitesoxが圧倒的に強く、2位に9ゲーム差をつけてほぼ確定。その次に有利なのが東のBoston Redsoxで、2位のYankeesに4ゲーム差。もっともYankeesは後半強いので、逆転はありうる。西はAngelsとA'sの争いだ。というわけで東と西の4チームのうち、3チームがプレイオフに進出することになりそうだ。
こうなると自分の地区の相手(Angels)だけではなく、他地区の勝敗(具体的にはYankees)も気になる。MLBは地元密着型で、他地区のチームのことは地元チームと対戦する時くらいしか分からない。もっと正確に言うと、国土が広く30チームもあるので地元のチーム以外はほとんど分からないのが実態だ。地元のチームだって、時差のある東海岸で試合をされたら、テレビで見るのは難しい。しかしこのプレーオフ(ポストシーズン)のお陰で、「地元チームが上位にいれば」他地区の勝敗も気になってくる。これが「ワイルドカード」を入れたMLBの面白さのひとつになっている。
MLBは現在30チーム制だが、10年ほど前までは28チームであった。その頃はAmerican LeagueとNational Leagueに14チームずつ分かれ、さらにそれぞれが東西7チームの地区に分かれていた。それぞれの地区の1位がリーグ優勝をかけて戦い、その勝者がワールドシリーズに進出していた。そこから2チーム増えて30チームとなったとき、ナリーグ16、アリーグ14という配分にして、それぞれを東、中、西という3地区に分けた。15・15に分ければきれいに3つに分かれるのだが、そうするとそれぞれのリーグが奇数になってしまう。インターリーグ戦がない時代だったので、各リーグ偶数に拘ったのだろう。そのため、アリーグは東5、中5、西4。ナリーグは東5、中6、西5チームというバランスの悪い配分になってしまった。
リーグ間でチームの数が違うので、インターリーグ戦の際にはナリーグが2チーム余ってしまう。インターリーグ戦のある今なら、ナリーグの中地区から1チームをアリーグの西に持っていけばバランスが取れると思うのだが、それはやらないようだ。むしろExpansionを志向するMLBとしては、将来的にはまずアリーグに2チーム増やして32チーム。もっと先には36チームというのを考えているのかも知れない。
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