続いて2時から始まった展示の部。正確にはExhibit and Market Placeとあるので、古いコンピュータを見せ合うだけではなく、売買もしているということだ。
Computer History Museumの2階の大部屋に展示場が作られている。VCFに入場する際に、ここの地図をもらっている。出展しているのは、個人、ユーザーズグループ、中古コンピュータの業者の3種類である。
Apple IIeが50ドル、Amigaが30ドルで売られていた。このあたりは中古市場でもかなりモノが出回っているのであろう。Appleの古いコンピュータは専門的に扱っている業者もいるし、ユーザーズグループもある。
続いて数が多いのが、CommodoreのPC。上の写真、左はCommodore64の箱。これは3000万台売り上げられたモデルで、コンピュータ史上最大である。まあ昔はそれだけ1つのモデルを長く売り続けていたということだが、それでもすごい数だ。右はその64の前のPETの上でスペースインベーダーが動いているところ。
次の2つはIBMの昔のPC。説明にはPRE PC IBM COMPUTERとある。PRE-PCとはいわゆる8086+MS-DOSが載った「IBM-PC」が出る前に出たコンピュータということ。左がIBM Datamaster System23、右がIBM 5110-3というモデル。System23は8086搭載だが、CP/Mが使われている。
お次は、あのスーパーコンピュータのCRAY。とは言ってもCRAYの実機は柱の周りに座る椅子のような形をしていて、軽く一部屋取ってしまうような大きさなので、こんなところに持ってきたり動かしたりはできない。上の写真はそのCRAY-2から基板や部品を剥ぎ取って、パネルにして展示したもの。パネルの下にCRAY-2の実機が図で示されている。
これはハンドヘルドPCのコレクション。1973年から93年までの20年の歴史が語られているのだが、1973~75年の折りたたみできるマシンはカタログのみ。1976年のプログラム電卓?から表示されている。89-91年のところには、Sharpのマシン(Zaurusのアメリカ向け製品?)があるが、その横には場所だけ開いている。メッセージには「ここにはSONYのパームトップコンピュータのPTC-300が来るべき。もしお持ちの方がおられたら、適切な金額を支払います」とある。個人ベースでこのようなコレクションを完成させるのは大変なのであろう。
上の写真はDifference Engine 2というもの。これは電子的コンピュータではなく、歯車を組み合わせて掛け算などを行う手作りの「コンピュータ」。もちろん自作のものだ。他にも昔作ったコンピュータ(もちろん電子的に動くやつ)を出展している人も何人かいた。もちろん今でもPCを自作するキットはいくらでもあるが、当時は基板にICをつけて半田付けするという世界である。こういう手作りのコンピュータのことを、Home brew computerと言うそうだ。これまたうまいネーミングだねえ。
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