Blackoutとは停電のこと。シリコンバレーではこの停電がよく起こる。
街中を車で走っていて、停電が起きるとまず信号機がやられる。信号は電気が供給されなくても完全に消えることはなく、赤の点滅になる。すると4-way stopといって4つの方向から来た車が停止して、順番に出て行く。
経験的に、この停電による信号機の4-way stopは、大雨の後に起こることが多い。それも電気系統が違うためか、全部の信号で起こるのではなく一部の信号で起こる。しかし、それは大きな信号機(例えば3車線の道同士が交わる交差点の信号)で起こることが多い。
本題に入るが、昨日(23日)会社からの帰り道、自宅そばのスーパーマーケットに寄ってそこから帰ろうとしたら、いつもはすいている道が渋滞していた。何事かと思ったら、その先の信号が4-way stopになっていた。今日は雨が降ったわけではないのだが。アメリカ人にとっては信号の停電は慣れたもので、3車線と3車線の交差点であってもあわてず騒がず3台ずつ発進していく。こんな大きな交差点でも、警官なしでなんとかやっていけるものだ。
ふだんなら5分もかからない距離を20分以上かかってなんとか帰宅。この日はオリンピックの女子スケートフィギア、荒川が金メダルを取った競技のテレビ放映があった。今回のオリンピックは全然見ていなかったが、これだけは見ようと思っていた。
ところが8時に競技が始まった直後に、突然テレビも灯りも消えた。停電!しばらくこんな停電を経験していなかったので、懐中電灯の場所が分からない。とりあえず帰宅してすぐ充電器につないだ携帯電話を開いてわずかな灯りをつけ、まずアロマキャンドルとマッチを探して火をつける。それから懐中電灯を探す。一番小さいキーホルダーのが見つかったが、単4電池のものなので明るさは心もとない。室内のブレーカーを見たらすべてONになっているので、ウチだけではなくアパートの棟全体がやられたようだ。外に出ると、同じ棟の住人も外に出ていた。「ウチのがまず消えて、外にでてみたらお宅と3階は灯りがついていたんだ。でも全部消えちゃったね」などと言う。「そんな少しずつ消えるなんてことがあるのかな?」と思ったが、彼が管理会社に電話して連絡を待っているということだったので、これ以上何もできないと思って待つことにした。
しばらくすると電気が復旧した。どうなったのか分からん。同じ棟の人が連絡して、誰かが来るには時間が早すぎる。とりあえずPCは落としたままテレビをつけた。スケートではまだ前の人がすべっている。Cohenや荒川はずっと後だ。その間に懐中電灯をさがす。非常用のラジオつき懐中電灯があったが、なんと電池がない。単2が3本という中途半端な数なので、使わずに置いておいたものだ・・・ 他にもあったはず、と思い探したところ単1が2本はいるいわゆるふつうの懐中電灯を発見。
「これちゃんと分かるところに置いておかなければ」と話していたところ、また停電。今度はキャンドルもライトもあるので落ち着いて行動できた。今度は10分ほどで回復した。とにかく停電が起こると、留守電機能つきの電話機、ビデオデッキ、ケーブルテレビ、電気時計などの電子機器はすべてメモリーに記憶させていたものが吹っ飛んでしまう。とりあえず時計とビデオを設定しなおしたのだが、10時ごろに3度目の停電。勘弁してくれよ、英語ならOh! NO!って感じだ。
また短時間で復帰して、これが最後の停電となったのだが、どうしてこんなに安定してないのかなあ?この日は雨がなかったので原因がよく分からなかった。ちなみに、スケートのテレビの方は途中でスノーボードなどが入ったおかげで後半は10時半ごろから始まった。おかげで後半は全部見ることができたのだが、落ち着かない夜だった。
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