何度か書いてきたように昨日金曜日の夜にSan FranciscoのSBCパーク(SF Giantsの野球場)でアメリカ代表対日本代表のサッカー友好試合が行われた。これを見てきたので観戦記など。
会社を早目にはねて、家からCaltrainのMountain View駅まで車で行く。ここからCaltrainに乗るわけだが、ここで切符の券売機に長い列ができている。ホームに2台しか券売機がない。しかも、現金でもカードでも使えるというわりにはトラブルが多くて時間がかかっている。そんなわけで列車を1本乗り過ごしてしまった。終点のSan Francisco駅に着いたのが7時。そこからSBCパークまで歩き、夕食のホットドッグなどを買って席に着いたのが7時半ごろ。試合開始の30分前であった。
こちらが今回のチケット。もう二度とこういう機会はないと思い、一番高い75ドルの券を買った。しかしここは2階席。この上に95ドルの席というのもあって、それはticket.comではなくアメリカサッカー協会から買うようになっていたらしい。
アメリカでのサッカーの不人気ぶりから、「日本の観客の方が多いのではないか?」と思っていたが、意外にもUSAサポーターがたくさんいた。ゴールの後には両チームのサポーターが陣取って鳴り物で応援するのだが、アメリカでこれだけ熱心な応援団がいるとは正直驚きであった。
試合前の集合写真。夜の試合で望遠レンズがないのでこれが限度。左が日本、右がアメリカ。寒いので日本はウィンドブレーカーを着ている。試合ではウィンドブレーカーを脱いで白いユニフォームで戦った。
試合は日本でも中継があったし、新聞のWeb版でも載っているので簡単に。試合開始直後は一進一退だったが、15分ほどすぎたあたりから完全にアメリカのペース。中盤を支配されて完全に日本のゴール側で試合が進む。よく見ていると、個人技で完全に負けている。日本のパスがちょっとそれるとアメリカに奪われる。対してアメリカのパスは正確なのか日本の当たりが弱いのかわからないが、とにかくよくつながる。というわけで完全に押されて試合のほとんどが日本側のエリアで行われる。センターラインからアメリカ側にボールが行くのはごくわずか。アメリカのゴールキーパー(Kevin Hartman)はまったく暇そうにしている。24分にEddie Pope(これはディフェンスの選手)、38分にClint Dempseyが点を上げて、アメリカ2-0のリードで前半終了。日本は最初に小野が打ったシュートが唯一。完全にペースを取られている。
後半に入ってすぐにTaylor Twellmanが3点目を上げた。これで日本の観客は完全にあきらめムード。ところが、アメリカに疲れが出てきたところで日本も攻めるようになって、後半15分に巻がゴール。ちょっと選手が交錯して誰がシュートしたのか分からなかったのだが、場内アナウンスでは「背番号33のTakashi Shimodaがゴールした」と言った。知らない選手なのでメンバー表を見てみたらこれは控えのGK。結局この間違いは訂正されずに試合が進んだ。そして後半も終わり、ロスタイムに入ったところで中沢が2点目のゴール。しかし日本の反撃もここまで。3-2でアメリカの勝った。
終わってみると3-2の惜敗だが、まったくそんな感じではなく、日本の完敗という感じであった。後半に入って両チームともメンバーをたくさん入れ替えたのだが、アメリカ側はそれが裏目に出て急にディフェンスが機能しなくなった。最後の日本の2点目などはそれで取れたようなもの。今回は中田、大黒などヨーロッパにいる選手がいなかったが、これはアメリカも事情は同じ。ベストメンバーがそろった
ちなみに6月のワールドカップでは、日本はF組(ブラジル、クロアチア、オーストラリア)でアメリカがE組(イタリア、ガーナ、チェコ)。日本がF組2位、アメリカがE組1位となればトーナメントの緒戦で対戦するということだ。しかし両チームとも相手が強い。どちらも予選を突破してほしいところだが。
これは会場で配っていたカードというかポスター。日本のJFLのマークとUS Soccer Associationのロゴが裏表になっている。「選手入場のときにこれを頭上に上げてください」と書かれている。日本のサッカー協会が配ったそうだ。
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