シリコンバレーのIT長者の中にはトンでもない金持ちがいて、そういうトンでもない人たちが住む住居がある。そういう高級住宅専門の不動産マーケットというものも存在する。
有名なのがLarry Ellison。Oracleの創立者にしてCEO。高級住宅地で有名なAtherton市にある、Ellisonの家が売りに出ている。
売っているのはAlain Pinelという不動産屋のMary Gullixonという人。実際に売りに出ている物件はこれ だ。売値は何と$16,000,000。1ドル100円で計算しても16億円。東京の一等地だとこれくらいの物件はあるのかも知れない。しかし、ここシリコンバレーでは相当なお屋敷である。
Larry Ellisonは日本贔屓で有名だ。彼は若い頃に日本で仕事をする機会があり、そこで日本の庭、家屋に興味を持ったという。今回売りに出したこの家は桂離宮を意識して作ったもので、建てるに当たって大工を日本に研修に出し、さらに日本からも職人を呼んで作ったという。上のリンクを見ていただけると分かるが、庭園はかなり立派な日本庭園。しかし建物の方は和風だが、板の間にテーブルがあったり、グランドピアノあったり(この辺の家具は売りにでていないと思うが)と、不思議なテイストになっている。
Ellisonが家を売りに出しているのは、シリコンバレーで結構有名で、実は去年の秋ごろから話題になっていた。当時の売値は$25,000,000(25億円)と今より高かった。しかし買い手がつかなくて9億円ほど値下げして買い手を捜しているということだ。もっともこのクラスの家を買える人は相当の金持ちでなければならず、その中でもこの不思議なテイストを気に入った人でなければならず、買い手を見つけるのは難しいであろう。
まあ、それにしてもこんな家を建てるだけでもすごいが、飽きたらすぐに売りに出す。大金持ちのやることは分からん。
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