前回ガソリン価格は天井知らず というエントリを書いたのは4月末だから、1ヶ月半くらい前のことだ。それからも毎日のように通勤がてら、ガソリンステーションの前を通るたびに値段はチェックしている。しばらく「上げ止まったかな?」という印象を受けたが、この1週間ほどで下がってきたようだ。
前回も出したが、Gasbuddy.com による価格の推移グラフ。
青は全米平均で、赤が私のいるSan Jose近辺の平均価格だ。
これを見ると、5月9日あたりで天井を打って、それから徐々に下がっている。値上げが急激だったのにくらべて、値下がりはゆっくりだったので実感がなかったのかもしれない。
ところでGS(ガスステーション、日本ではガソリンスタンド)チェーンの中でARCOというチェーンがShellやChevronに比べると安いという話を書いた。しかし、これにはちょっと裏があって、ARCOではクレジットカードが使えないのだ。日本と違ってアメリカのGSではほぼ100%、セルフサービスになる。自分で給油するので金を受け取ったりお釣りを出す係員はいない。ふつうクレジットカードで払うのだが、このARCOではできないのだ。デビットカード(ATM)は使えるのだが、これは1回45セントの手数料がかかる。
つまり、他店より安いとは言っても、45セントは損してしまう。1ガロンあたり他より5セント安いと思っても、10ガロン入れると50セント。ここでデビットカードを使うと、差はわずか5セントになってしまう。こうなるとわざわざ店を選んでARCOに入るのも馬鹿馬鹿しいということになってしまう。一番よいのは現金で払うことで、ARCOのうち新しいマシンを入れている店だと、支払機のところで現金を入れることができる。たいてい20ドルを入れると20ドル分のガソリンが出てくるようになっている(その前に満タンになった場合は、建物の中の人のいるところに行くと、お釣りがもらえる)。給油するときに、時々アメリカ人と「最近ガソリンが高いねえ」という話をすると、たいてい「ARCOで現金で入れるのが一番安い」という結論になる。誰でも考えることは同じようだ。
最近のコメント