Telecommutingの続き。
昨日私の同僚の話を書いた。他にも直接の知り合いではないが、Los Angelesや東海岸に住んでいながら、シリコンバレーのオフィスで働いている人もいる。ただ、彼等に共通しているのは、最初はシリコンバレーのオフィスの近くに住んでいたということだ。その後、なんらかの事情で遠くに引越しした。
しかし、Telecommutingで上手く行くとなると、最初からTelecommutingを条件に人を雇うことも行われる。
ある会社では東海岸にいる人を最初からTelecommutingを条件に引き抜こうとしている。西海岸に引越しさせると、費用がかかるし本人が転職を渋る可能性もある。働く側からするとPCに向かってできる仕事なら、家でやっても会社でやっても同じことだ。それなら職住が接近している必要はなく、自然の中やら海の見えるところと言った自分の好きなところに住めばよい。
これを見越してTelecommutingで仕事を見つける人のための求人サイトまでできている。TelecommutingJobs 、Jobs Telecommuting 、Telecommute Jobs といった感じで、どれも同じような名前のサイトである。業種はタイピングやWebデザイナー、プログラミングなどPCを使う仕事が多いが、中には会計、セールスマネージャーなんていう求人もある。
Telecommutingで大事なことは何だろうか?まず本人が家で仕事をするので、朝から晩までずっと家にいることになる。自宅で仕事のこととプライベートのことをちゃんと分けて管理することが何よりも大事だ。もちろん会社の上司が自宅まで来て勤務実態を調べることはないので、自分の管理が必要だ。
上司や同僚との関係で言えば、このような仕事のスタイルでは毎日顔を見てのコミュニケーションは不可能となる。当然人間関係よりも仕事そのものが大切になる。その人が「どういう仕事をいつまでにするか」というJob Descriptionがまず定義され、それを個人が自分のペースでこなし、その結果で評価が決まるという契約ベースの仕事になるのであろう。もともとアメリカではこのような形での仕事が多く、そのため残業しても手当てがつくことは少ない(厳密には業種による)。このような仕事文化の上に、インターネットというインフラ、PC、VPNなどのセキュリティソフトウェア、そして従業員の「自分のライフスタイルを追求する」というわがままが重なってできたのがTelecommutingなのである。
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