キーワードは、「ThinクライアントとAJAX」それと「自己責任」。これが今回のお話のテーマであった。今日はウェブランチトークの3回目。1回目が八木さん、2回目は私が喋ったが、今回は森洋一さんが「Web2.0とは何か」というタイトルで話をされた。
場所はいつもの、Mountain ViewのHQ会議室である。
今はやりのWebサービスはMesh Up(メッシュアップ)。GoogleやYahoo!のマップサービスに写真やビデオを貼り付けるというものだg。例えばここから不動産屋が撮った売り家の写真を、地図に貼り付けてユーザに提供できる。端末側ではブラウザ(IEでもFirefoxでも)さえあれば、サービスはAjaxで提供される。例えばA9.com Maps 。どこか住所を入力すると、その場所から撮った8方向の写真が現れる。地図上をクリックすると、道沿いの任意の場所での8方の写真が見える。これは車の屋根にカメラをつけて4方向をとりながらあらゆる道を走ったのであろう。
次は「ソーシャルブックマーク」。というもので、 ニュース記事の評価を読者がしていって、得点をつけていくというもの。diggはテクノロジー関連のニュース記事に特化したもの。昔はブラウザを提供していたNetscape.comは、今はニュース発信サイトになっている。
「ロングテール」もWeb2.0では必ず出る話題。Amazonはロングテールの部分の売り上げが半分以上になっているとか。
さらに、これだけAjaxが広まったおかげで、Officeツールをウェブサービスとして提供しようという動きもある。zimbra はメールサービスで、サーバー側ではメールサーバーすなわちMicrosoft Exchangeと同じことをする。クライアント側にはOutlookとほぼ同じインターフェースをAjaxで提供する。さらにZimbraのサーバーと既存のOutlookを組み合わせることもできる。ここからユーザの環境はそのままで、サーバーをExchangeからZimbraに乗り換えることも可能となる。Microsoftには頭の痛い話であろう。
というわけで、世の中のWebサービスはAjaxで書いておけば、IEでもFirefoxでも、WindowsでもMacOSでもLinuxでも使うことができる。この潮流は止まらない。さらにGoogle MapsのAPIが公開されたように、ユーザでもちょっとした努力でサービスを提供することができる。サービスを提供する者と受ける者の区別がなくなってきている。それだけにユーザ自身が責任を持って行動することも必要になってくる。
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