昨日書けなかった話題を2つ。明日から始まるMLBのワールドシリーズと、ディープインパクトの薬物について。
ワールドシリーズはSt. Louis CardinalsとDetroit Tigersの対戦となった。DetroitはOaklandに来たときに試合を見たことがある。キャッチャーのIvan Rodriguesがファイトむき出しのプレイをする(顔もちょっと怖い)のが印象的。あとピッチャーがよい。St. LouisはPujolsの打撃がすごい。前半はホームランと打点でトップだったはず。途中軽い怪我で休んで、最終的には打率、ホームラン、打点それぞれの分野でMLB中3位となった。
地元のチームが出ないので関心が薄れてしまったのだが、「ゲーム感」が続いているという意味で、Cardinalsが勝つと予想する。これは日本のプロ野球のプレイオフで、去年まで2位のチームが1位のチームを破っていたのと同じ理屈。ALのチャンピオンシリーズでは先に3連勝していたOakland Athleticsが、試合のない日が続いてDetroitに敗れた。同じように4連勝して時間が空いたDetroitの試合感が戻るまでにCardinalsが試合を有利に進めるか。ところで、ESPNの解説者が、「プレイオフで好調なTaguchiを出すべきだ」と言っていた。田口はプレイオフで4打数4安打と好調。ワールドシリーズに先発で出ることができるか?
もうひとつ、凱旋門賞のディープインパクト事件。「フランスにハメられたのではないか」という話まで出ているようだが、どうもそうではないようだ。いろいろとニュースサイトの記事を読んでいると、「イプラトロピウム」なる薬を使うこと自体、調教師は承知していたようだ。それが体内に残る日数についてフランスの獣医とのコミュニケーションが悪くて、レース当日に残ってしまったということらしい。となると「一服盛られた」という話ではなく、調教師は承知で使って、その使い方を間違えたということになる。日本の競馬界、いやスポーツ界全体では、「ドーピングは外国の話」という感覚なのだろうが、実際には「禁止されていない薬は使ってもよい」というのが常識なのだろう。
記者会見まで開いておいて「関知してない」と言っているJRAも無責任そのものだ。ドーピングの基準が違うとは言え、日本の調教師もドーピングをやっていないはずはないのだ。「スターホースが出なくなると馬券が売れない」などと言うレベルの低いことを言ってないで、レースを公正に行うという観点からドーピングの検査を厳しくするべきであろう。
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