今日土曜日は、MLBのNY Yankees対Oakland Athleticsの試合を見に行く日であった。以前書いたが、今年はOakland A'sのチケット22試合分を、自分で選んで買った。YankeesやGiantsなど人気のカードを何試合か購入しておいた。Yankees戦は4月の13日から15日までの3連戦しかなく、しかもこれが金、土、日の週末3連戦。これはすべて購入したが、金曜日と日曜日の分は友達に売った。そして土曜日のこの券だけを自分で見に行くことにしていた。
ところが、会社の同じチームの同僚Markがこの土曜日にHome Warming Partyを行うと言う。Home Warmingとは新居を友達知人に公開するパーティーのことである。Markは今年の初めに結婚し、すぐに新居を購入。それからずっと家の片付けをしていて、4月になってようやく人を招けるようになったということだ。
Markの家の飼い猫。Maxという名前。何やら高貴な血統の猫に見える。
パーティーは1時から、野球は6時に試合開始ということだったので、とりあえず1時にパーティーに行き、4時前に失礼することにした。
アメリカにあるインターネットサービスでeviteというものがある。これはパーティー全般に使われるのだが、主催者がパーティーを企画して、招待客にメールを送る。メールを受け取った人は、そのパーティーのページに行くと、そこにパーティーの日時、場所、趣旨などが書かれている。ここで出席か欠席、出席の場合は同伴者が何人いるかなどを答える。パーティーが近づくにつれて、人数が増え、「オレがピザを持っていくよ」などという会話で盛り上がるのだ。
日本では始まる時間がきっちり決まっていて、少なくとも予定開始時間には全員席に座って乾杯で始まるが、アメリカは出たり入ったりが自由で、時間もいい加減である。ホストだって最終的に何人の人が来るのか分かっていない。eviteはそういうアメリカ流のパーティーに合っている。
ちょっと遅れて1時20分ごろに到着。タウンハウスという集合住宅。それぞれの家は縦長になっていて、3フロアある。玄関から入るとちょっとしたテーブルと椅子があって、その先に階段。上るとリビングルームと台所がある。さらにリビングの横から上のベッドルームの3階にいける。玄関のある1階がやけに狭いのだが、裏から入るとガレージになっているためである。つまりリビング、台所の下がガレージになっている。そんな家であった。
我々が入るとMarkと奥さんのLauraが紹介してくれた。ここからリビングのある2階に上がると、7、8人の人が来ていた。会社の同僚がいないので知らない顔ばかり。我々を見ると皆寄ってきて挨拶して自己紹介が始まる。「私はLauraの母です」という女性とその夫、つまりLauraのお父さんがまず来た。それから「Lauraの祖母」「Lauraの大叔母」「Lauraのいとことそのボーイフレンド」と、いる人はすべてLauraの親戚であった。そういえばeviteの招待客の名前を見ると、Markが招待したのはほとんどが会社の同僚なので知っている人だったのだが、知らない名前は皆同じ苗字であった。つまりLauraの方は友達ではなく親族をパーティーに招待しており、Lauraの旧姓がこの名前なのだろう。
新郎(といっても結婚したのは3ヶ月前だが)のMarkは東部出身でMITを出たという男。そこからDECに入り、DECがCompaqに吸収され、HPと合併して今はHPの研究所にいる。会社の合併劇の中で彼自身も西海岸のシリコンバレーに移り住んできた。しかし、彼の実家はNew York州にあり、彼の親族は東海岸に住んでいる。西海岸出身のLauraと結婚してこの地に住んでいるので、親戚といったらすべて奥さんの側の人たちであった。
話しているうちに、Lauraの父が「ボクはもともと違うのだけど、結婚してこの親戚になったんだ」と言った。つまり、Lauraの家族は女系家族で男は外様なのだということを言いたかったようだ。同僚のMarkもこの家の婿になり、Lauraのご家族と宜しくやっていくのであろう。彼のご多幸を望んでやまない。
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