ウチの会社で組織変更が計画されている。以前このブログで書いたが、8月に所長が交代し、新しい所長はIllinois大学の学部長から引き抜かれた
Prith Banerjeeという人。彼が赴任してから1ヶ月半がたち、そろそろ自分の方針を固めつつあるようだ。
それは研究部門をいつくかのテーマに絞込み、テーマにあわないプロジェクトは終了に追い込まれる。
こんな話を書いてよいのかというと、実は内部情報ではない。今日のSan Jose Mercury Newsのビジネス部に書かれていたのだ。URLはこちら。
HP Labs to narrow its research focus
この新聞によれば、「ある種のプロジェクトは終わるが、人は残る」と書かれている。この変更によるリストラは行わないという意味だ。
「今日の新聞読んだか?」というのが、会社での挨拶代わりだったが、新聞で堂々と発表するところがすごい(この記事はもともとは新任の所長へのインタビューが目的であったようだ)。これじゃまるで「社内報」だが、Mercury Newsと言えばシリコンバレーの「業界紙」。転職の多いこの地では社内報みたいな役割もあるのかもしれない。
「クビは切らない」と言っても、仕事が変わるのを嫌って辞めていく人がいるかも知れない。となると、「HP研究所から人材が出てくるかも知れない」ということで、人を欲しがっている会社やヘッドハンターは色めき立つかもしれない。また絞り込んだ分野で、HPが人を採るかも知れない。となるとまたそこに入りたい人や、彼らを世話するリクルーターたちにとってチャンスが生まれる可能性もある。
San Jose Mercury Newsはいろいろと深読みが必要なのだ。
一ヶ月半というのは、この国では結構ゆっくりした方だと思います。
投稿情報: masayang | 2007-10-03 13:09