「酒とつまみ」の第10号を読んでいる。1月に日本のアマゾンから注文したものだ。この同人誌、昔はアマゾンでは買えなかった。一般の書店にも出回っていなかったらしく、編集部にメールを出して購入方法を聞いた。郵送はするけど、支払いは郵便振込みという、恐ろしく古典的な販売方法だった。もちろんアメリカから振り込むことはできないので、実家に送ってもらって、親に振込みとアメリカまでの郵送を頼んだものだ。
その後、この同人誌と編集長の大竹さんはマスコミに登場して、名が知られるようになっていく。そのおかげで、販路が拡大してアマゾンでも買えるようになった。しかし、編集長はこれで忙しくなったのか、新しい号が出るのが遅くなった。今回購入した10号は、「9号から10ヶ月ぶり」とのことだ。途中で「ホッピーマラソン」の単行本が出たりしたので、忙しいのだろうとは思っていた。しかし、10ヶ月ってもうちょっとで1年じゃないか。季刊とは名乗っているが、実際には「不定期刊」。次号も「いつ出るか分からん」と堂々と書いている。もうちょっと頑張って欲しい。
で、内容だが、相変わらずすごい。酒を飲むことに対する拘り、酒を飲んでの武勇伝(といっても、潰れたとかモラしたというものばかり)、などなど。まあ、こんな本を3ヶ月に一回出そうとしたら、体が潰れてしまうのだろうな。
私は大竹という編集長と同じ年代。若いころはそれこそ無茶飲みしていたが、当然のことならが肝臓に来て、節酒と禁酒。酒って一度やめると、体の耐性が下がってしまう。以前のような馬鹿飲みはできなくなる。その後アメリカに移住したので、外で「腰を落ち着けて飲む」ということができなくなった。
というわけで、「酒とつまみ」の記事に出てくる話は、「分かるなあ」というより、「すごいなあ」というものばかり。たぶん、日本に行っても、こんなに飲めないよ。
たぶん、この本を翻訳してアメリカ人に読ませたら、「クレージー」と言われるだろう。明らかなアルコール依存症ってことで、カウンセラーを紹介されたり、リハビリ施設に入れられたりするんじゃないだろうか?
まあ、でも「酒飲みの文化」というのは、それはそれで面白い。大竹編集長には通風を克服しながらも、出版を続けてもらいたいものだ。
最近のコメント