Get Smart

5月末にSpeed Racerを見たが、そのとき予告編をやっていたのが、Get Smartという映画。今週末から封切りだったので、同じ映画館に見に行った。

映画の公式サイトはここ。

ここに全キャストが載っている。

はっきり言ってこの映画はハズレだ。

例えば、Smartがトランシーバーが組み込まれた靴を使って通信をする。

昔のテレビシリーズの時は、もちろん携帯電話なんてものがない。通信機器を靴に組み込むというのがスパイらしいのだが、通信のたびに靴を脱ぐというのが馬鹿っぽく見えてよかった。しかし現代に話をもってくると、子供でもケータイを持っている時代に、あんな馬鹿でかい通信機を使っているというところが可笑しい。笑いのポイントが変わってしまっている。

それよりも、Smartが真面目すぎる。Smartは真面目にやっても、間が抜けているので失敗する。それでも結果的には上手く行って任務には成功するというのが、昔のGet Smartの面白さ。しかし、今回は組織にBruceとLloydというボケ役がいて、Smartやボスは面白さがない。

30分のテレビコメディ用に作られていた世界を、2時間の映画にすること自体が無理があったか？

でも、今回キャストが面白い

• Agent 23はDwayne Johnson。元プロレスラーのThe Rock。もともとパフォーマンス先攻型のレスラーだったので、役者に転向してからも成功している。もうプロレスには戻らないようで、体型はかなり落ちている。でも、アクションはさすがにうまい。でも、あるシーンで袖の下の腕に刺青をしてるのが見えるところがある。レスラー時代に彫ったものだろうが、スパイに刺青は合わない。
• KAOSのインド人の子分を演じているのが、Dalip Singhという役者だが、これまたWWEのプロレスラーのGreat Khali。以前のGiant Singh。寡黙な役柄なので、あまりセリフはない。
• アメリカ大統領を演じているのが、James Caan。爺さんになっていたので、気づかなかった。昔はゴッドファーザーの長男役で出ていた人。
• Agent 13。これは元のテレビシリーズでも出ていたキャラクターで、Smartに直接情報を教えるために、いろいろなところに隠れているというスパイ。今回はホワイトハウスのそばの木の中に隠れている。情けなさが売り物のキャラクタだが、演じているのはBill Murray。コメディアンの大御所。

でも結局、「名作コメディのリメイクは失敗する」ということだな。

オリジナルシリーズのDVDが見たくなった。